アートについて、考えてみる。

2007-01-18 00:03:06 | AROUND THE N818
 こういうのも、偶にはいいだろう。

 僕の周りにはアートな人が多い。ちょっとばかし、うるさいぐらいに、「だらけ」だったりする環境だ。実際、僕はそんなの「どうでもいい人」であることを始めに断っていかなければならない。

 アートというコトバが曖昧過ぎている。高尚にも聞こえるし、低俗にも聞こえる。解脱を意味することもあるし、逃避を意味することも多い。だから、そんなコトバを僕は信用しない。

 僕なりの定義を示すならば、僕は「作品以上のものを見せるもの」と、したい。だから、僕が金持ちになっても、ゴッホの「ひまわり」は所有しない。作品は、視覚の元に入ってきて、それが如何に素晴らしくとも…絵は絵だと思うだろうから。だから、ゴッホに関して言えば、一番楽しかったのは弟でしょ?少し振れた兄が、ガツンとそれを描いたんだもん。楽しいに決まっている。それが何かを分かんなくても、気持ちいいはずだ。

 僕の場合。
 身の周りにある作品が自分の顔を持っていれば、嬉しい。僕は、気持ちいい。作品が経緯やら信念を、全てを語るならば、それが理想だ。簡単だし。人にも見せびらかすのも、「あの、何とかざます…」で、済む。でも、作品は語らない。語っているのは他の人で、作品は声帯を持っていないから、語れない。

 じゃあ、どうするか?どうすんの?
 いいんだ。話してもいいんだ。タイトルを長くしたりすればいいんだ。分かって貰えるように努力して、全然いいと思う。付け加えたっていいじゃない?「結局、こういうことぉ!!」って、口から火を吹くとかさ。サッパリ、訳分かんなくても、余計にいい。だって、その方が面白いもん。どうせなら、分かんない方がいい。僕は軽薄に「理解したぜ!」とは言いたくないもん。それなら、分からない方が断然いい。

 勘違いを踏まえて、僕は余分な情報を受け入れる構えなんだ。そして、受け入れたことが僕の生活の一部になる。僕に、忘れられたり、思い出されたりする。普遍的なアートなんて僕は信じない。忘れられても、僕の時刻に、そこに在った事実がアートであると思う。マーケットは狭いけどね…。

 伝えたいことが届く距離なんて、そんなもんだ。顔の見えないものを信用するほど、僕に余裕はない。知らない人の賞賛なんて、靴べらぐらいの意味しかない。

 所謂、アート…。見えない、アート。見えないのなら、匂えば…いい。
 匂って、アート。
 
 

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5 コメント

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Unknown (つぶとろ)
2007-01-18 21:03:54
あーますます訳わかんなくなってきた。

けど、面白い。



訳わかんなくて、面白いと思うもの。

…子ども…。

存在自体に興味が尽きない。あのエネルギーに圧倒される。

だったら、もっと近くにあるようにしたらいいのに。

いつもの通り、直球で行こうっと。



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自と他 (はなみず)
2007-01-19 22:00:39
入ってくるものだけを消化すればいい。勿体無いから全部を味わい尽くす。そんなスタンス。実は、吐き出すのも一つの手だ。凝り固まる、行き止まるなら、早めに道を切り替えて、「分っかんないぃ!」と叫ぼう!!白旗を揚げるのも戦略上必要だ。ゲリラ戦に持ち込む。

分かんないもんは、分かんない。開き直りじゃなくて、仕切り直し。
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Unknown (つぶとろ)
2007-01-20 05:58:22
ありがとう。

何だか泣けちゃいました。
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ニオイ。。にほひ。。 (mame-co)
2007-01-21 15:35:49
「におい」は記憶をより鮮明に呼び戻す機能だと思います。雨上がりのにおい・油ねんどのにおい・好きだった男のにおい。



※追伸…カレンダーは落選してしまったので、タイカレーの作り方を教えて下さい。なお、いろはがるたの「みんな…どうしてるかなぁ」は必見です。ハイ!
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臭い、漂って、薫る。 (hanamizu)
2007-01-21 23:30:44
臭いが、漂って、それが筆にのり移ったのは昨晩だった。YPGで飲んでいたんですね。不自然に、妙に、テンションが高かっただけで、いつもの思いつき。

最強に面白い『大人の遊び』を企画しました。そのことで、のってたんですねぇ…。軽くラリっていたかもしんないです。

タイカレーの作り方は今度教えます。安くて簡単で美味しい、タイカレー。タイ人で良かった。

*追伸:新里さんの別れ際の言葉「あ~っ、もう雪女は、やめた!!」…やっぱ、ハンパねぇ。
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