ロミレー保泉のメガビタミン

『不登校』・『引きこもり』 解決策は、
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不登校と母親との関係

2009-12-25 09:46:50 | 久保田の『人間力』
不登校や引きこもりが長期化すると、「いつまでこんなことが続くのだろうか」「この子の将来はどうなるのだろうか」「私たちがいなくなったら、この子は生きていけるのだろうか」という焦りは必ず出てきます。
とくに母親は、突然の子どもの変化にとまどい、一日でも早くもとの状態に戻そうとして頑張ります。しかし、子どもは思うように動いてくれないため、この時期の母親は、子どもへの対応に自信をなくし、どのように動けばいいのかとまどってしまいます。
不登校や引きこもりの母親には、大きく分けて2つのタイプがあると思います。
一つ目のタイプは、頑張り過ぎるお母さんです。
例えば、子どもが朝起きないので、やかましく言って起こそうとします。
すると、子どもは返事もせずに、頭から布団をかぶってしまうようになります。
そこで、さらにやかましく言って、布団をはぎ取って起こそうと試みます。
すると、子どもは泣き出したり、怒り出したりし、部屋から出て来なくなります。
そこで、少し手をゆるめたりするのですが、子どもの状態は改善されません。
そして、「どの子にも適した万能の対応というのはないだろうか」と探し、いろいろな方法を試し始めます。ところが、他人の体験は、参考にはなっても自分の子どもには当てはまらず、うまくいかないことがあります。
その中で、自分の対処法に一貫性が欠けていたことを反省し、さらに頑張ろうとします。
こうしたことが続けば、やがて母親は、自分の対処法が”適切”であるのか不安になり、まいってしまいます。
ここで、それは失敗ではなくて、適切な方法の発見に一歩近づいたと思えるかどうかが大切です。子どもの反応を見ながら、子どもの反応に応じて、こちらも対応を変えていく柔軟性を持ちたいものです。
母親も親である前に、一人の人間です。いくら子どものためとは言っても、疲れ果ててしまい、その努力を放棄することにもなりかねません。母親が生き生きとしているほうが、子どもにとっても嬉しいものです。
例えば、友人と食事をしたり、映画やショッピングに出掛けたりしたほうがよいと思います。「子どもが苦しんでいるときに、自分は遊びに行っていいのだろうか」という罪悪感を持つ必要はまったくありません。それよりも、母親が家の中で明るく、元気にしているほうが、必ずよい方向に向かいます。
子どもを変えようとするのでなく、子どもが変わろうと、変わるまいと、母親は率直に子どもと向き合ってください。「これは子どものためになるか」という視点でなく、「自分として楽な気持ちでできるか」という正直な気持ちで行動することが大切です。
もう一つ目は、あまり子どもの状況を深刻に受け止めていないタイプです。このタイプの母親は、大変物わかりがよく、ニコニコしながらうなずいて話をします。そして、我が子のことを語るとき、評論家が他人事のように、説明するように話をします。また、これらの家庭の共通点は、父親の存在が薄いということです。
このタイプの母親は、ありとあらゆることを「自分で」しゃべってしまいます。第三者に伝わってくる「子どもがどう考えているか」という内容は、ほとんど母親が頭の中で想像したことになります。そのため、子どもがそばにいても、母親がいればすべて子どもの思いを勝手にしゃべってしまいます。
第三者には、自分の子どものことを一番分かっているように振舞いますが、肝心の子どもは自分の気持ちを分かってもらえてないと感じています。
そのため、子どもは母親に猛烈な反発を感じ、家の中では母親に暴言やひどくなると暴力を振るうようになります。いずれは、親としての機能は果たされてなくなってしまいます。
このタイプは、前述した「父親の存在」を参考にしてもらいながら、夫婦で力を合わせて、子どもに真剣に向き合う必要があります。そうでないと、長期化するばかりでなく、家庭内暴力に発展してしまいます。まず、子どものことを一番に考えてあげてください。
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