ロミレー保泉のメガビタミン

『不登校』・『引きこもり』 解決策は、
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不登校と父親の存在

2009-12-24 10:38:15 | 久保田の『人間力』
不登校の子どもがいる家庭は、ほとんどと言っていいくらい家庭内で父親の影が薄いと言われています。
不登校や引きこもりになる家庭は、家族関係が悪い家庭ばかりだと思うことがあります。しかし、実際は普通の家族関係で、父親がきちんとしているところが多いようです。
では、家庭内で父親の影が薄いという意味はなんでしょうか。それは、父親が仕事人間であったり、子育てを母親任せにしたりしている家庭のことです。
私も仕事が大好きで、子育てのことは家内任せでした。仕事で心身をすり減らせていると、家内が子どものことで相談してきても真剣に耳を傾けることは少なかったようです。世の父親は、皆同じ認識だと思いますが、「家族のために、オレは頑張っている。だから家庭はお前(自分の妻)に任せる」と。
ところが、父親は子どもの教育に対して、最後まで責任を取ろうという意志または気力が私を含めて薄いと思われます。
また、父親の存在が強く出ている家庭があります。それは、アルコール依存症などで、家族に暴力をふるったり、ギャンブルにくるって借金を重ねたりといった父親です。このような家庭には、不登校や引きこもりは起きないと言われています。だからと言って、このような家庭が良いわけがなく、まともな子育てもできるはずはありません。たしかに子どもには、悪影響ですが、父親の存在は大きいのです。
これは極端な例ですが、それだけ父親の存在が不登校や引きこもりに大きな影響を与えているということが分かります。私の父親は、言葉の暴力がひどい人でしたので、負の意味で父親の存在が大きくありました。そのおかげか、不登校や引きこもりになったことはありませんでした。ですから、我が子がなったときは、自分の子どもの気持ちが分からず途方に暮れたものです。ほとんどの不登校は、父親が介入することで、1年未満であれば、8割以上が解決すると言われています。父親が子どもの生活の在り方を変化させ、父母が気持ちを固めたときに、子どもはよい方向に向かいます。残念ながら、私はそのことに気がつくのに時間が掛かってしまいました。
不登校の初期段階であれば、何よりも父親が子育てに責任をとる姿勢が、解決には必要なことです。
また、不登校を長引かせないためには、子どもにとって、とても居心地のよい場所を与えないことです。長引く原因に、子どもの立派な個室があり、しかも内側から鍵がかけられるようになっています。また、パソコンやゲームなどの楽しいアイテムが揃っていて、食事を運び、個室の中で済ませることが出来ます。個室の中で好き勝手なことをしていても誰からも文句を言われずに楽しめる環境が整っていると、ますます外の世界と遠ざかってしまいます。
父親がどこかで毅然として けじめをつけてくれないと、子どもは自分の世界に安住してしまいます。子どもにとって、父親が一目置かれる存在になれば、「甘えていてはいけないんだ」、と子どもを目覚めさせます。
不登校や引きこもりになったときは、父親の本気が試されているときだと思えばいいでしょう。
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