偉大なピアニスト

先日ピアニスト 中村紘子さんが亡くなられた。
全く足元にも及ばないけれど、ピアノ科出身の私にも大きな存在だったと思う。

テレビのワイドショーでこんなエピソードを紹介していた。
「ジュリアード音楽院に行った時、日本で学んだ事を全否定された。その時の辛さを若い人に味わわせないように学校を作るとか作らないとか」


日本での教え方と海外のそれはきっと違うんだろうなあと常々思っていたけれど、
そのエピソードを聞いて急に中村紘子さんのピアノが聴きたくなった。

力を抜いてゆっくり聴いてみようかな。
中村紘子さんのご冥福をお祈りします。



ところで、「日本の音大と海外の音大の教え方の違いについて」で
１つ思い出した事がある。

以前、ドイツにいる友達の家に遊びに行った帰り、飛行機に1人で乗っていたら
向こうも1人で乗っている日本人男性に話しかけられた。
旅行会社の添乗員さんだそうで、主にヨーロッパ担当。
ヨーロッパ故にオペラハウスやオーケストラにお客様をお連れするお仕事が多いのだそう。
話の流れで私がピアノ科を卒業した事を話すと急に前のめりになって

「あなた、日本と海外の音楽教育の違いをどう思う？‼
日本は技術ばかり教えて〜 海外では〜…」

と、かなり日本に批判的。
この調子で私にも激しく詰問してきた挙句

その後も何だかんだ　いろいろ言われたので怒りプッツン。
思わず

「私に言われても困りますっ！！！！！」

と怒鳴ってしまった。

私の快適な飛行機の時間をどうしてくれるのよ！
それに一体

あなた誰よ？！！


そんな事もありました。
ちゃんちゃん。