オープンしてまだ1週間とたっていない全米注目の新業態。やはり現地を視察すると、報道されていないいろいろなことに気が付くものです。見学記の速報を「HCI経営月報」6月号に、写真報告中心の報告記を「月刊需要創造(月刊ホームセンター)」7月号に掲載します。お楽しみに!


某社に同行して米国を視察してきました。近日中に簡単な写真報告をHCI会員専用ブログに掲載します。
一つだけ感想を述べると、
ターゲットの経営戦略が、非常に秀でてきていることが印象に残りました。シカゴの都市攻略戦略などは、完全にウォルマートを凌駕していると思います。
反対に言うと、ウォルマートの新フォーマットの経営戦略(立地と業態)には疑問を感じます。昨年私が「立地がおかしい」と報告したシカゴ地区のエクスプレス1号店も、開店からたった1年で閉店してしまっていました。
両社の今後の関係がどうなっていくのか、注視していきたいと思います。
*長らくこのブログを放ったらかしにしてしまって申し訳ありません。一言だけ言い訳を言うと、「月刊需要創造(月刊ホームセンター)」と「HCI経営月報」に全力投球していることが最大の理由です。でも、また空宣言になってしまうかもしれないので何とも言えませんが、一刻も早くお伝えするべきことはここでちゃんと言っておかなければいけないなと今思っているところです。これからも宜しくお願いします。
11月25日の「ブラックフライデイ」にはシカゴにいました。ウォルマートの新フォーマット「エクスプレス」と「ネイバフッドマーケット」によるシカゴへの出店の状況を視察するためです。
感想を一言で言うと、ウォルマートはもともと何よりも出店戦略でのし上がってきた企業なのに、この立地戦略・業態戦略は一体どうしてしまったのだろう?というところです。エクスプレスのシカゴ1号店・2号店の立地はおかしいです。業態コンセプトと立地コンセプトがかみ合っていません。
この件については「月刊需要創造」12月号に速報記事を書き、「HCI経営月報」12月号に分析記事を書きます。HCI会員ブログには写真報告を掲載します。
それから今回の米国視察ではダラーゼネラルの小型SM新業態「ダラーゼネラルマーケット」や、テスコのフレッシュ&イージーの近隣商圏版「エクスプレス」を見てきました。その見学記も、おいおい「月刊需要創造」と「HCI経営月報」に掲載していきます。
*毎日こんな時間まで仕事が終わらない・・・。
最近のHCIのツアーでは必ず見学することにしているトラクター・サプライ。LAでは見れないので、今回もサンフランシスコから――それでもかなりの距離を走って――見学に行きました。主たる対象が「趣味農業者」なので、大都市近郊には店がないのです。
2010年12月25日決算の売上高は36.4億ドルで前年(32.1億ドル)から13.5%増。既存店は7.0%伸びていて、前年の1.1%減を取り戻しています。荒利益率は33.1%(前年は32.5%)。販売一般管理費率は25.8%(前年は26.5%)。純利益は1.680億ドル(前年は1.197億ドル)。この年度に74店を開店して3店を閉店。
新年度にも80~85店を開店して、売上高は40.0億ドルから40.7億ドルを予定。既存店は2.5~4.5%の伸びを期待しているとのことです。現在44州に1,001店舗を展開しています。
決算報告の抄訳のようになってしまったので、見学の感想などは誌面で。