HCI高橋直樹ブログ

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今回もホームセンターが頑張った

2016-06-03 18:19:19 | ホームセンター
地震の夜が明けた朝に

 2016年4月、熊本地震。ホームセンター(HC)は、小売業は、どのように対応しただろうか? 翌5月、現地に入った。

 思った通りだった。筆者が確認したほとんどすべてのHCの店舗は、4月14日夜の前震の翌日(15日)の朝も、16日未明の本震の当日の朝も、店を開けていた。

 いや、実際には店を開けてはいない。店内は天井が崩落したり、什器が転倒したり、商品が落下したり、とても入れる状況ではなかった。余震も続いていた。危険な状況だった。

 それでも、ほとんどのHCの店舗は、掻き集められる限りの商品を掻き集めて、店頭で販売した。実際に、十数店舗の店長に直接会って、直接聞いた。地震の夜が明けた朝、ほとんどのHCは、営業していたのだ。屋外の仮設の売場で商品を販売していたのだ。考えていた以上だった。

 HC以外の業態の店舗も、同じように努力したことと思う。だが、現時点で筆者が確認して認識している限りでは、HCの対応がずば抜けていた。他店が営業できない状況の中で、HCは営業していた。当たり前のように。当然のことのように。いったいこれは何なのだろうと思う。


HCのアイデンティティ

 いったいこれは何なのだろう? 店舗は激しくダメージを受けている。店長以下従業員の住居も程度の差こそあれ傷付いている。家族も心配だろう。水道も電気もガスも止まっている。余震の恐怖も続いている。第一、食べるものも手に入るかどうかわからない。でも、彼らは、営業したのだ。顧客に商品を販売したのだ。これは何なのだろう?

*この記事の続きは、「月刊需要創造」6月号「主張」に掲載します。また、より掘り下げた記事を、「HCI経営月報」6月号に執筆・掲載する予定です。どうぞお読みください。