スーパーバイザーになってほしいと頼まれて一月
その間全く話がないのが気にかかる
いや、学園祭の話なんだけどー
と切り出してきて何かと思ったら
秋は美味しくてつい食べ過ぎちゃうよねーとか
そのせいで律っちゃんなんて軽くヤバイらしいよーとか
ところで千早おねえちゃんの服のサイズいくつーとか
企画とは全く関係ないことばかり
唯一私が相談役として役に立ったと思われることなんて
真美の作るクレープの味見をしたぐらいだ
しかも感想は「美味しい」だけ
…やっぱり何の役にも立ってない気がする
「衣装できたー?」
「ええ、ばっちりよ!」
親指を突きたて意気揚々と答える
これは我ながらすばらしい発注をしたと思う
グッジョブ、私
「時に亜美」
「なぁに?律っちゃん?」
「あんた千早から服のサイズ聞き出すときなんで私が丸いとか言うの~」
頬を両手でギューと引っ張る
おお~伸びる伸びる
「いひゃはははは!いひゃいよぉ!」
「なんで私が軽くヤバイ事を知ってるのかな~?」
「ごめんらさい~」
まあ軽くヤバイ事は事実
秋はビールが美味いなんて言い訳を初めに誰が言ったのかしら
おかげで実は凄くヤバかったりする
「でも踊ってくれるかな?千早お姉ちゃん」
心配そうに呟く真美
確かにこの作戦は千早が踊ってくれないと意味がない
衣装を着けた女性がステージに突っ立っているだけ
それはそれはしらけたものになってしまうだろう
「いざという時はあんた達いるし…ゲストもいるから大丈夫よ」
でもそれは本当にいざという時
千早がステージに対してまだネガティブなイメージに支配されている場合のみ
そうではないと信じたいんだけどだけど
そう、この長い作戦の最終目標は千早に踊ってもらう事なのだ
「でもなんで歌にしなかったの?」
「うーん、私も最初は歌わせるつもりだったんだけど…プロデューサーがね」
「兄ちゃん?」
私がこの企画をプロデューサーに持っていった時
彼はかなり悩んでいた
そっとしておくべきなんじゃないのか、
ステージに上げてまたつらい思いをさせないか
そんなところだと思う
「しばらく考えさせてくれ」と即答を避けた
普段の彼ならすぐにOKを出していただろう
だが千早のことに関しては彼はかなり弱気だ
あんな事があったのだから仕方ないとも思うけど
千早のほうもプロデューサーに関しては物凄く弱気だし
誰かが間に入るべきなのだと私は思う
だから私はこの企画を立てたのだ
千早をもう一度ステージに
そして願わくば2人を元の形へ
これは誰の望みでもない
私の望みだ
「律っちゃん、曲は何にするの?」
「ダンス曲も結構あるよー」
曲はプロデューサーが決めてくれた
彼と千早が毎日寝る暇さえ惜しんでレッスンを重ねたダンスナンバー
苦手を克服し「DanceMaster」の称号その手にを得た曲
そして私がまだその選曲に納得できない曲
「…relationsよ」
その間全く話がないのが気にかかる
いや、学園祭の話なんだけどー
と切り出してきて何かと思ったら
秋は美味しくてつい食べ過ぎちゃうよねーとか
そのせいで律っちゃんなんて軽くヤバイらしいよーとか
ところで千早おねえちゃんの服のサイズいくつーとか
企画とは全く関係ないことばかり
唯一私が相談役として役に立ったと思われることなんて
真美の作るクレープの味見をしたぐらいだ
しかも感想は「美味しい」だけ
…やっぱり何の役にも立ってない気がする
「衣装できたー?」
「ええ、ばっちりよ!」
親指を突きたて意気揚々と答える
これは我ながらすばらしい発注をしたと思う
グッジョブ、私
「時に亜美」
「なぁに?律っちゃん?」
「あんた千早から服のサイズ聞き出すときなんで私が丸いとか言うの~」
頬を両手でギューと引っ張る
おお~伸びる伸びる
「いひゃはははは!いひゃいよぉ!」
「なんで私が軽くヤバイ事を知ってるのかな~?」
「ごめんらさい~」
まあ軽くヤバイ事は事実
秋はビールが美味いなんて言い訳を初めに誰が言ったのかしら
おかげで実は凄くヤバかったりする
「でも踊ってくれるかな?千早お姉ちゃん」
心配そうに呟く真美
確かにこの作戦は千早が踊ってくれないと意味がない
衣装を着けた女性がステージに突っ立っているだけ
それはそれはしらけたものになってしまうだろう
「いざという時はあんた達いるし…ゲストもいるから大丈夫よ」
でもそれは本当にいざという時
千早がステージに対してまだネガティブなイメージに支配されている場合のみ
そうではないと信じたいんだけどだけど
そう、この長い作戦の最終目標は千早に踊ってもらう事なのだ
「でもなんで歌にしなかったの?」
「うーん、私も最初は歌わせるつもりだったんだけど…プロデューサーがね」
「兄ちゃん?」
私がこの企画をプロデューサーに持っていった時
彼はかなり悩んでいた
そっとしておくべきなんじゃないのか、
ステージに上げてまたつらい思いをさせないか
そんなところだと思う
「しばらく考えさせてくれ」と即答を避けた
普段の彼ならすぐにOKを出していただろう
だが千早のことに関しては彼はかなり弱気だ
あんな事があったのだから仕方ないとも思うけど
千早のほうもプロデューサーに関しては物凄く弱気だし
誰かが間に入るべきなのだと私は思う
だから私はこの企画を立てたのだ
千早をもう一度ステージに
そして願わくば2人を元の形へ
これは誰の望みでもない
私の望みだ
「律っちゃん、曲は何にするの?」
「ダンス曲も結構あるよー」
曲はプロデューサーが決めてくれた
彼と千早が毎日寝る暇さえ惜しんでレッスンを重ねたダンスナンバー
苦手を克服し「DanceMaster」の称号その手にを得た曲
そして私がまだその選曲に納得できない曲
「…relationsよ」