この宇宙は人間に都合よく出来過ぎているというのは、宇宙物理でよく言われることである。物理学上の定数、たとえば電子の大きさなどが今よりも少しでも違うと、今のように人間の存在できる宇宙にはならなかったと言われる。これは、本当は宇宙はわれわれが住んでいる宇宙の他にたくさん宇宙があって、そのなかでたまたまわれわれのいる宇宙に人間が存在しえたのでそう思えるという風に説明される。地球の環境が生命に都合よくできているため、地球の上に生命が誕生できたというのも同じようなことである。これと同じく、世の中は自分に都合よく出来過ぎていないだろうか?私は最近、世界が自分に都合よく出来過ぎていることを感じる。これは、私だけでなく、多くの人が思っている感覚ではないか。私はこれを「自分原理」と呼んでいる。今恵まれているから、遡(さかのぼ)って考えると、今までの過去が良かったという結果論かもしれないが、山本リンダの歌のように「この世は私のためにある」というくらいに考えた方が、世の中生きやすいかもしれない。
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