26日の夕方から 約3時間・・・大阪府立門真スポーツセンター 「なみはやドーム」にて行われたフィギアスケートの エキシビションを見てきました。 何時もテレビで放映される選手たちを 間近で見るのは初めての経験で 本当に心躍るひと時でした。
このエキシビションは2012年に行われる世界フィギュア・四大陸フィギュア・世界ジュニアの日本代表選手を 応援・壮行する趣旨で開催されたようです。
テレビで見るリンクは 凄く大きく広く見えましたが、実際は それほどの大きさではない事も驚きました。追いかけるカメラや 色んな角度から撮られているので スピード感も更にアップするからなのでしょうが、周囲を観客で埋め尽くされたリンクで 真剣な演技が次々と繰り広げられる様子は 想像以上に感激し、三時間という長い時間が まるで嘘のように思えました。
先ず最初に、全日本ジュニアの選手たちが あまりにあどけない顔つき・小さな体系なのに、まるでゼンマイ仕掛けの人形みたいに 目の前でクルクル回転したり、凄いスピードで リンクいっぱいにかけぬけてゆく様子に感心してしまいました。チョコッとしたミスにもメゲズ 直ぐに立ち上がって何事も無かったような滑りを見せてくれる彼らにこの先の素晴らしい活躍を 期待してしまいます。
友滝佳子さん・木原龍一さん・庄司理沙さん・日野龍樹さん・ブリナ オイ&水谷太洋さん・宇野昌麿さん・宮原知子さん・田中刑事さん・佐藤未生さん・無良崇人さん・今井遥さん・町田樹さん・・・・と続く第一部だけでも かなりの満足感 見応えがあり、ずっと手をたたいているせいか 寒ささえも感じない程でした。
ここまでに やってこれる選手たちの 何倍も何十倍もの・・いえ もっとスゴイ人数のスケーターたちが、何時かこの夢の舞台を・・・と凌ぎを削っているのだと思うと この一握りの選手たちのガンバリに対して 心からの声援をおくらずにはいられません。
休憩をはさんだ後は いよいよ世界に名をはせる選手達の登場です。音楽も 時に生演奏の演出もあり 選手 観客 音楽のハーモニーが頂点に達する場面を何度も感じました。
ゲストスケーターとして最初に現われたのは 荒川静香さん。あのキャシャな身体の何処からエネルギーが湧いてくるのかしら・・・と不思議でなりません。流石の 貫録のあるすべりで観客からの拍手が鳴りやみません。
次の選手は 世界選手権ペア代表の 高橋成美さんと マービン・トランさん かなりの身長の差のあるコンビですが その差を生かした振付と小さくてもバネのある彼女の滑りにも目を奪われました。
二番目のゲストスケーターは、ステファン・ランビエル 場内アナウンスのされる前からフアンの人の大きな声援が聞こえました。
そして世界選手権 男子シングル代表の 羽生結弦さん・・・あの東北大震災の影響を受けながらも歯をくいしばって頑張り、代表の座を獲得した彼のたくましさは きゃしゃな身体の隅々からほとばしるのがみられましたし 彼の流れるような演技に引き込まれました。
次に 世界選手権女子シングル代表の村上佳菜子さんは 今迄のおちゃめな演出から一変して 女性らしい優しさ溢れる演技に驚きました。鈴木選手や 浅田選手を 凄い勢いで追いかける彼女のガッツ・・・。でもそんなたくましさを持ちながら 天性のオチャメサンだと思えるほど みんなの彼女に対する眼差しが優しく感じられました。
三番目のゲストスケーターは、中国のシュー・シェン&ホンボー・ツァオさん・・・アクロバティックなスケートに 歓声が上がりつづけました。一つ間違えば大きな怪我にみまわれること間違いなし・・・と 驚きと心配と 感動の入り混じった気持ちで目が離せません。
次は世界選手権男子シングル代表 小塚崇彦さん 正統派の滑り・・・という感じがしました。ジャンプも高く正確で 一つ一つの動作に真面目さが伝わります。そんな彼の少しおどけた部分が見れた時 観客は直ぐに手拍子で応援します。更にもっと高みに上れる選手だと感じられました。
世界選手権女子シングル代表 鈴木明子さんはエネルギュシュな滑りに加えて 優雅さも持ち合わせた 素敵な演出をされていました。前へ・・・前へ・・・という人並み以上の努力が感じられます。 決してアキラメナイ 決して弱音をはかない・・・そんな気持ちまで観客に感じさせるほどの勢いがありました。
四番目のゲストスケーターは パトリック・チャンさん。明るさとダイナミックさとを合わせ持ちリンク狭しと伸びやかに滑走する彼に グイグイと観客が引き込まれます。大きなジャンプや回転が決まるたびに 歓声が沸きます。その中にも おちゃめな部分も見えて フアンを魅了させるのでしょう。
いよいよ世界選手権男子シングル代表の 高橋大輔さんの登場・・・大きな声援が飛びます。怪我を乗り越えた彼には 怖いものが無くなったのでは?と思わせるほど 果敢に次々と新しい魅力的な演技を繰り広げ 情熱の激しさでみんなをくぎづけにさせてしまいます。アンコールでの彼独特のステップは 何度見ても感激します。辛いリハビリに逃げ出した事もあった・・・と打ち明けていた彼とは 思えない素晴らしい演技でした。
そして フィナーレを飾ってくれたのは 浅田真央さんでした。氷上の天使・・・と言われても 誰も否定しない・・・と思わせる 独特のオーラが感じられました。最愛のお母さんを亡くされたばかりなのに しっかりと自分の立場を見据えて 期待どおり いえ期待以上の完璧な演技にしてみせる彼女のガンバリは 日本中のスケートフアンだけでなく 世界中の人々からも声援が送られている事と思います。
三時間にわたるアイスショーを見せて頂き、勇気と元気とをもらいました。ジュニアの選手たちが トップスケーターを脅かすのは さほど時間がかからないのかも知れませんし 又そのジュニアの選手さえ 次を狙う子供たちに その座を奪われることもありえるのです。パンフレットには 「スケートは個人競技のように思われるかもしれないが、れっきとした団体競技だ」・・・のようなことがかかれていました。お互いが切磋琢磨して更なる高みに上る努力を 惜しみなくする。努力し続けた者が 代表として更なる経験が積める。世界の頂点でさえも夢ではなくなる。
今年の最後に 希望がみられた事を 凄く幸せに感じました。もう○○だから・・・と感じるのではなく、まだ○○なんだから・・・と考える力を持ち続ける事の大切さをつくづく感じましたし、努力し続ける者のみが感じる事の出来る幸せがあるのなら、是非 これからでも 挑戦してみたい・・・と 勇気が湧いてきました。