八幡平の自然 ~アスピーテ日誌~

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3/17八幡平の山並み一望の大パノラマ「栂森へ」開催しました。

2019-03-19 15:56:48 | イベント

秋田焼山の北東に位置する「栂森」の雪原を目指してスノーシュートレッキング。八幡平の山並みを一望する大パノラマが広がります!!

出発地の秋田八幡平スキー場からは白く輝く「石ヶ戸」、「栂森」、「国見台」が見えています。

登り口は除雪で高くなった雪山を越えて。青空のもと、テンションが上がります。

こんもりした雪原にはウサギたちの足跡が一杯。澄川を越えようとして躊躇した跡とか、思い切りのいいジャンプをしたヤツの足跡があったり。

例の仮橋越えです。雪庇が付いて広く見えるのですが、ほんとの幅は60㎝程。仮橋の上には3m近い雪。

木々の影が伸びた気持ちのいい雪原。立ち止まっては景色を眺め、歩いてはまた眺め、いつの間にかアウターも脱いで。

 

ベコ谷地に到着。全員で左向けひだ~り。何が始まんだ~、またあれやんだが~。

目標!正面150m先の目印テープ、横一列に広がって進みましょう!

走らなくていいんです。ベコ谷地の端からは栂森の登りが始まるのですから、体力温存ですよ~。とは言っても、押さえきれずに走り出す人もいるもんですが、人よりも先に!という心理?こんなフリーウォークは、色々な個性を感じる事が出来ます。

ブナ林の上に見える雪原は、右から「石ヶ戸」、「栂森」、「毛せん峠」、と高く見えるのは「国見台」です。

さあ!休憩がてら、この木を見てください。

ダケカンバの周りを取り囲む3本のオオシラビソ、ツルアジサイも加わった静かなバトル。”共生”などとは微塵も感じません。気合も掛け声も聞こえませんが、これは闘いです。

皆さん、ほ~、と見上げ、ダケが有利だとか、シラビソ頑張れだとか、それぞれに感じることがあったようです。

オオシラビソの樹林を抜けると眺望が開けます。苦しい登りが続きますが、目的地の栂森はそこに見えているので、頑張れます。周りの景色を眺め、立ち止まっては、また眺め。

ここを頑張れば・・・

 「栂森」から尾根つづきの「石ヶ戸」に到着。

この景色は、どんな描写をすればいいのでしょう。”荒涼とした”とはまず頭に浮かびますが、それ以外は浮かんできません。

強風ゆえ、雪が吹き飛ばされ、樹木のまばらな、風衝地の景色。しばし見入っています。

里の春はどこまで来ているのでしょうか。ここはまだ厳冬期です。

栂森までなだらかな尾根のフリーウォーク。

自分的には本日のハイライトです。

あっちを見たり、こっちを見たり。青空は消えてしまいましたが、それでもいいのです。皆さんの背中には、ここまで来る事が出来た満足感がにじんでいます。

毛せん峠から鞍部めがけて横一列の下り斜面。

え~い面倒!と尻すべりもあり。ただし、新雪が邪魔してうまく滑らず、雪まみれ。

鞍部で風をよけながら昼食をとり、昼の部は「国見台」に向けて出発。ご飯の後の急坂登りはきついと思いますが、皆さん整然と登っています。

「国見台」は夏、深い笹薮なので登れません。ここからの眺望は今だけ限定の景色なのです。

「国見台」山頂に到着。

「国見台」から”国”を見下ろしています。後生掛の大湯沼は眼下に見えますが、八幡平、岩手山、秋田駒ケ岳は残念ながら見えません。

それでも、カメラを向けると、ポーズをとってくれました。気持ちが一つになった瞬間です。

実は、ここの斜面は面白いと皆さんは知っていて、ソリ持参で来た方もおられました。

まあ、それでもこれです。

”私のプライドはどこへ行ったやら”「国見台」に紳士・淑女の皆さんの歓声が響きます。

 その余韻は静かな森の中に入ってからも続いていたようで。この方は全身で喜びをアピールして下さいました。

大きな爪痕の残るシナノキの樹洞は、えっ!いるの(クマ)?と少々緊張したり。でも、この森のこんな所で冬ごもりをするんだな、という事がわかりました。

この樹洞は何年も空家のままです。広すぎて使いにくいのかもしれません。

静かな森に笑い声がたくさん。きつかったけど、頑張れてよかった。励ましてもらい、行く事が出来た。などなど。誰もが童心にかえり、とってもいい顔でした。

寒いけど、凍える程ではない、自然が厳しいのは分かるけど、あの景色が見たい。そんな思いが皆さんの中にあったようです。

ありがとうございました。

    あべ

 

 

 

 

 

 

 


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