~晴寿々月~

日本舞踊、着物、歌舞伎、気になることを徒然に…
奈良の芸妓さんに地唄舞を習ってます♪

七月大歌舞伎 夜の部 in 松竹座

2008年07月16日 22時53分41秒 | 日舞関連(お稽古以外)
週末に行って参りました。
七月大歌舞伎 in 松竹座。

なんと、お正月以来ではないでしょうか?
とにかく久々の歌舞伎で少々興奮しておりました。

今回私が見た演目は、
 一谷嫩軍記 熊谷陣屋(くまがいじんや)
 黒手組曲輪達引(くろてぐみくるわのたてひき)
 羽衣(はごろも)
 団子売(だんごうり)
です。

それでは、感想を少々
<熊谷陣屋>
何度となく観たことがあるのですが、今回は、仁左衛門さんが熊谷直実、藤十郎さんが義経、秀太郎さんが初役の相模、我當さんが弥陀六をされてました。
最近は上演されないことが多い「相模の入り込み」の場面からでした。
熊谷直実の妻:相模が陣屋へ訪ねてくる所が、また可愛らしかったのですよ。
初陣の自分の息子の安否を気遣ってわざわざ戦争中の所へやってくる。この場面があることによって後々の悲劇が一層盛り上がります。
仁左衛門さんは、近年どっしりした役をされているように思いますが、重みがあってよかったです。
藤十郎さんの義経は、それはそれでとってもよかったんですけど、最近、役が偏っているような気がしてちょっと残念です。(世話物の2枚目半ぐらいの役をされている時が一番好きなのです)
我當さんの弥陀六は、田舎の親爺から平家の武士への変化がきっぱりしてて、格好がよかったですね~。

<黒手組曲輪達引>
初めて観る演目でした。
江戸物で、なおかつ、助六のパロディ版というと、助六をもっと観てると、もっとずっと楽しめるんだろうな~と思う箇所が沢山ありました。
悔しかった~
それにしても、菊五郎さん及び菊五郎劇団の皆様の面目躍如といった所が随所にありました。
最後の立ち回りの処なんかは、音羽屋尽くしで、とっても楽しいのですよ。
捕り手は、「おとわや」の文字入りの傘を持ち、菊五郎格子の浴衣を着てますし、菊五郎さんは、斧琴菊(よきこときく)の衣装を付けてらっしゃいました。
これぞ、知ってるとちょっと鼻が高い!ってやつですね
世話物なので、結構遊びも入ってます。
今回は謎の男として、カーネルサンダースおじさんや、某トラッキーのかぶり物がでていましたよ。ふふふ

<羽衣>
羽衣は松羽目物です。
菊之助の天女に松緑の伯竜。
菊之助君は非常に可愛いかったです。頑張ってる様子が見えて、微笑ましかったですよ。
松緑君は、顔が丸いので、どうしても子供っぽく見えてしまいます。なんだか少し残念でした。

<団子売>
団子売りは、考太郎のお臼に、愛之助の杵造。
舞踊自体におかしみがあるので、関西勢(出自はね…)っぽいですね。
にしても、考太郎は、年々お父さんに似てきますね。ちょっとびっくりするぐらいでした。

久しぶりの歌舞伎を満喫した一日でした


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