~晴寿々月~

日本舞踊、着物、歌舞伎、気になることを徒然に…
奈良の芸妓さんに地唄舞を習ってます♪

ワンポイントアドバイス! お座敷を頼む場合

2010年04月28日 07時24分32秒 | 日舞関連(お稽古以外)
この間、晴寿恵お師匠さん(芸妓:雛菊お姐さん でもあります)に四方山話で伺っていたのですが、
お座敷の様子が変わってきているそうです。

昔は、椅子席というものがなかった(?)ので、
お客さんは座布団の上に座られてました。
最近は、椅子席を好むお客さんが増えてきたそう。

正座が苦手とか、膝が痛いとか、原因は色々なのでしょうけど・・・。
もったいないなぁ~と、思うのです。


で、その「もったいないなぁ~」と思うのは、何故かというと
ですね。

チェックポイント その1 ~目線~
 座布団席と椅子席では、まず目線の位置が違います。
 椅子席の場合、お客さんの目線は立っている人の胸の辺り
 座布団席の場合、目線は立っている人の腰辺り
 この目線の位置が結構重要です!

チェックポイント その2 ~舞台~
 宴会場ですと、劇場なんかとは違って
 舞台(踊る場所)と宴席がフラットという場合があります。
 そうすると、椅子席の場合舞台から遠い方は、上半身しか見えない。
 ということもあります。


以上のチェックポイントを踏まえると、お座敷での舞はどうなるか?
  ↓
  ↓
  ↓
踊る曲が変わったり、振りが変わったりするのです


例えば、低い位置での振り(座ったり、跪いたり)があって、そのまま踊ってたとして
お客様に見えなければ誰の為・何の為に踊っているか分からないですよね?

お客様を放っておいて踊っても自己満足の世界じゃないかな~
(それは、プロではなく素人の踊り方だと、私は思います)

それに、低い位置での振りって、結構色っぽいのですよ
お酒を注いだり、泣き崩れたり、相手を見たり…

そんな素敵な振りが付いている曲も沢山あるのに!

それがそもそも踊って貰えない!

それに、裾引きの着物の動きとか、足捌きとか、近くでご覧になって頂きたい
ポイントが沢山あるのに!

なんてもったいない



そういえば、私も友達の披露宴でご祝儀舞(お祝いの為の舞)をした時は、
本当は座ってする振りを立ったままするような形に変えて教えて頂きました。
ホテルでの披露宴だったので、椅子とテーブルの宴会場でしたので
雛壇の新郎新婦からよくわかる様な形で舞うことを教えていただいたのです。



椅子席の宴会もよろしいのですが、
「お座敷遊び」は、出来れば小部屋で座布団席でご覧になっていただきたいです。
椅子席の宴会とは違う踊りが見れるかもしれませんよ




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