おどるなつこ 「あしおとがきこえる?」

タップダンサー・振付家おどるなつこの日常から浮かびあがることばを束縛せず書きとめています。2005年開設。

基礎と振付

2020-06-16 | はじめに
暑かった今日は、とても綺麗な夕焼けでしたね。

コロナ以降の在宅モードで、自分の日々の稽古動画を公開してきました。それを客観的にみたり、また、セッションできなくなった福祉施設メンバーに向けて公開した「おうちでタップ」シリーズも参考になり、これまで経験則で探し当て、対面でのみシェアしてきた、「タップの基礎の理論的な稽古方法と、表現への発展」について、そろそろまとめてみようかなーと思ってきました。
テキストか動画か、章立てなども、これから考えるのですが、ひとまず決意表明しておきます!




上記はタップ基礎についてですが、では振付はどうやっているのかな?と思い、過去の振付ノートを見てみました。


これは、タップソロ演目として何度も踊っている「鮫〜エスクアロ/アストル・ピアソラ」の初期振付ノートです。初めはギターデュオのアサド兄弟版CDから創作。ですので初期はデュオ作品につくりました。その後、ピアニスト鶴来正基氏との共演時にソロ演奏譜を起こしていただき、以来ピアニストとの共演によるソロナンバーになりました。

これは音楽の構成を起こして、脳裏にあるイメージをどんどん書き込んでいるページ。この時は、1ミリも動かずに書いています。私の場合、振付初期には動きながらはつくりません。脳裏にぼんやり浮かぶ映像を、ひたすら書き留めていく感じです。この後しばらくぼんやりした脳内イメージを何度も見直し、実際に振付する前の日とかに慌てて動きに落としていきます。この時は、映画「ジョーズ」も見直して、鮫のキャラクターについて、いろいろ考えていたんだな。

振付の発端はただの文章です。


これは、プールで泳いでいるときに浮かんだイメージでした。なるべく静かに水を分けるように泳いでいたのに、隣のレーンでものすっごくバシャバシャ泳ぐ人がいて、ふっと鮫の気持ちになった。
そこから、(そういえば、ピアソラに鮫って曲があったなー)と帰宅してすぐ聴いてみて、ひとつ目の写真の構成書きに入りました。

振付って、動きを指示していくイメージがあるかと思いますが、私は、言葉を使わないドラマを立体化するようなことだと思っています。
上記記録ははタップの振付ですが、演劇のダンスシーンや場面転換、乱闘シーンなど、さまざまな振付の現場でのノートは、だいたいこんな感じです。ドラマといっても、数字や漢字のイメージからつくることもあります。

振付の渦中はたいてい必死でパツパツですが、後から見ると結構おもしろいです。





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