おどるなつこ 「あしおとがきこえる?」

タップダンサー・振付家おどるなつこの日常から浮かびあがることばを束縛せず書きとめています。2005年開設。

大工さんばんざい!!

2006-12-18 | あしもとからの思索
あっというまの一週間が過ぎ去ったけれど、いろいろな体験をした週だった。(そのかわり、目白押しだった友人達のイベントにはどれも行けず。残念!)

私の借りている家は2年以上雨漏りを放置していた古家。
4月に入居してすぐ、友人のお世話で雨漏り修理を依頼し、その後自力で復旧し、何となく住めるようになったのでした。ところが、雨漏りあとの屋根裏で、家を成り立たせている大切な構造がスカスカに腐っている事を発見。このままだといつか瓦屋根が落ちてくるに違いないと気を揉んでいたところ、半年のうちにいろいろな出会いが!!!!!(ほんとに人の出会いって、複雑な経路なのにストレートなんだなあ)
おかげさまで、半年以上かけて修理に至りました!!!

ばんざーい!もう屋根が落ちてくる心配が無いっ。


ふたりの大工さんが4日間うちに泊まり込み、私が仕事でいない間も、子どもがうろうろしている間も、近所のみんなと庭でたき火をしている間も、ひとつひとつ手を動かしていました。
大工さんがしているひとつひとつの事は、小さい。すごく小さい角材の角を削って落とすとか、巻き尺で測って耳に挟んだ鉛筆でしるしをつけるとか、しゃがんでゆるゆると刃を研ぐとか。だけど、気づくとどんどん大きいものが出来上がって行くのです。自分の身体の何倍もの大きさの仕事が終わっているのでした。

何だかとっても不思議でした。

例えばずさんな工事の跡。やっつけ仕事で適当にされた場所をみると何だかやりきれない思いがしますが、今回はその真反対で、仕事の跡をみていると、心があったまってくるのです。♪フンフフンフ~♪と鼻唄が出てくるような。

あったかくて、ちゃんとした凄い仕事をする人たちが、この古家の中によい場を残して去っていった。


ありがとうございます!


そのよい場は、私の稽古場になるでしょう。よい気を頂いて、負けないようによい作品をつくって行こうと思います。






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