第2話からは、金策の苦労話、資産売却にまつわるetc… ハイジ計画の全貌などです…
【ハイジプロジェクト】それから~ ③
さてさて…
話は一昨年、2011年初夏に遡ります…
偶然、本当に偶然…
ある不動産サイトで運命の出会いを… フォーリンラヴ!
嫌がるハルと、幼稚園を強引に休ませたモモを引き連れいざ県北へ…
これが氷室家の初の長距離ドライブ
2時間30分…
美しく整えられヒノキ林の林道から、小さな看板を目印に急傾斜の砂利道へ…
カーブを曲がった先に
一目で恋に落ちた洋館が静かに… 慎ましやかに私たちを待っていた。
ハルが言った…
「なんだか… とっても寂しそうだね… 」
建物全体が悲しみに沈みこんでいるようだ…
ドアをノックした…
「遠いところをようこそ…」
ハル、モモ、瑠璃… 思わず顔を見合わせる。(「天使にラブソングのシスターだ!」)
口にこそ出さなかったが、そっくりだ!
(昨夜、大笑いしながら見たばかりの映画から抜け出てきたのか?…)
モモはおおはしゃぎで、シスターの後を追いかけた。
建物の中は、まるで昨日建てられたばかりのように美しく、長い年月が経たとは思えない…
大切に手入れをされてきたのだろう… 本当に愛され慈しまれてきたんだなぁ……
そして、天然水で淹れたコーヒーをいただく。
「うっうまい!!!」
ハルが叫んだ!普段コーヒーなんか… 絶対においしいとは言わな奴が!だ。
「水がおいしいからでしょう… ここの水はすべて湧き水を使っています。」
この一杯は、忘れられない記憶となった…
そこまではよかった… 夢を見ているだけならば……
そこで終わらないのが瑠璃だ!
運命の出会いをした「秘密の場所への移住計画」
家族を巻き込み、説き伏せ…
これが瑠璃の【ハイジプロジェクト】のはじまりだった。
ハルとモモが口をそろえて、
「また、ママの悪巧みが始まった… だけど、パパとモモはいつでもママの見方だよ!」
「ハイジ計画!みんな揃って山へ行こう!おー!!」
それから何度も、何度も足繁く通い、オーナーさんと交流を深めながら、売却の相談を重ねた…
売却金額は、¥3300万
勇んだものの、いざ実行に移そうとすると難題が目白押し…
資金計画の壁の厚さにタジタジ……
本来ならばここで終わった話だ。
続く
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