生のユーザー声を届けるハーモニーblog

Webアクセシビリティに関連するユーザーの声を届ける

普通の生活の延長線上にある『アクセシビリティ』

2005年11月03日 | Weblog
ハーモニーの馬場です。

来週、明治大学の情報コミュニケーション学部で講座をさせていただくことになっており、さてどんな講座にしようか?と、少し頭を悩ませております。もちろん、視覚障害者が実際にインターネットを利用している様子をみていただきたいので、視覚障害者の会員1名を同伴し、音声ブラウザがインストールされたパソコンを持参で行くことだけは決まっていますが。

私は、講座等を依頼されたときは、視覚障害者の方となるべくいっしょに行くことにしています。ほとんどの方が、まだまだ、目が見えない人が、インターネットを実際の生活の中で、これだけ役立てているという現実を知らないことがほとんどだからです。また、どんな文章を並べるより、ユニバーサルな情報の大切さを体全体で感じ、理解するのには有効だからです。その入り口ともいえる「Webアクセシビリティ」ということですが、それも国内では、今やっとスタートにたったという感じかと思います。

ハーモニーでは、さらに理解が進んでいくよう、また引き続き
「第2弾・アクセシビリティシンポジュウム」を、11月25日に開催するのですが、前回のシンポジウムの様子が、今回も基調講演で出演くださる、梅垣正宏氏が情報通信研究機構の
「役立つトピックの紹介」で記事にしてくださっています。その中で、ハーモニー会員パネラーのコメントが取り上げられておりますが、2人とも普通のおじさん、おばさんの中途視覚障害者です。普通の生活の中でのネット利用で「自分で選択することの出来る喜び」という共通の話題を語っています。日常生活に根ざしたネットの利用、それが普通に容易にできると言うことは、特別なことではないわけで、それが実現出来るようにするためには、周りの理解と実行が必要になるわけです。

ですので、これから社会へ巣立っていく、情報を扱う方々へはどんどん生での体験を通して勉強して欲しいと思っていますので、シンポジウムへも気軽に参加していただきたいと思います。また、出前講座もいたしますので、どんどん声をかけてください!


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