生のユーザー声を届けるハーモニーblog

Webアクセシビリティに関連するユーザーの声を届ける

やっぱりキツイ!

2005年09月25日 | Weblog
ハーモニーの馬塲です。

先日、視覚障害者の60歳くらいの女性から、某宅急便の会社のサービスで「送り状発行サービス」というのがあるので、その操作を教えてくれませんか?とお願いされ、ハーモニーが木曜日使わせていただいてる、ちよだプラットフォーム5階のPCルームで、その女性Aさんへ操作を指導しました。この送り状発行サービスというのは
読み書きができない障害者には、とっても便利なサービスであるように思います。
でも・・・そのサイトが、果たしてそういったことも考慮して作られているか?といいますと正直いって、そうでもない時がほとんどで、実のところいつもガッカリ~というのが本音です。教えるのも躊躇してしまう状況です。

そのサイトも思った通り、Aさんはかなり操作をしずらそうでした。説明箇所も画像で読めない状態。そして、視覚障害者にはなにより手ごわい「フォーム入力」の山。もし私が同じような状態であれば、絶対に手は出さないのでは・・・と思います。例えば、電話番号を入力するテキストボックスは、ほとんどが3個に分かれています。03と入力し、また音で確認。そして次の数字の入力。それが、なかなか3つ目のボックスに飛んで入力してしまったりと、ま~とにかく音での操作は大変。ぜひ音声ブラウザを目隠しして体験してみたら良いかと思います。これは高齢者のユーザーも同じくフォーム入力は大変かと思います。以前にユーザーテストで高齢者も実施させていただ経験がありますが、何度もミスするケースが結構あります。

なにか、このフォーム入力に変わる代替手段はないのかしら・・・例えば電話。またはメールなどの代替手段。大体がサービスを利用する前には、会員登録をしてからというケースが多いのですが、やはりここも自分のデータは、やはりフォーム入力。大体の視覚障害者はこの時点でリタイアですね。

使い手をもっと知り、製作側は作っていただければと、教える度に思ういます。せっかくのサービス利用者も半減ではと。