小論講師の徒然草

大学受験予備校で小論文を教える者が日々思うところを徒然に…。

高速道路1000円の効果は??

2009年08月09日 11時28分53秒 | 時事ネタをぶつぶつ
7日(金)で夏期講習前半のヤマである14連勤が終了。特に最後の5日間は、1・2限(小田原)→移動→5・6・7限(藤沢)、その合間を縫って添削・執筆・推薦AO対策個別指導など、実働16時間くらいのハードスケジュール。さすがに精根尽き果て、昨日(8日)は自宅でゆっくり仕事をし、今朝もたっぷり10時まで睡眠。で、今からお仕事開始です。明日から始まる後半タームの講義構成や添削、補助資料作りなどがたーくさんあるのですね。3タームは私も大変だったのですが、連日講義に参加してくれた受講生の皆さんもお疲れ様でした。夏期講習もいよいよ後半突入です。ますます頑張ってくださいね。

さて、表題のことを。毎日新聞のニュースサイトで報道されていました。記事は、こちら

麻生政権の経済対策の目玉である、高速道路1000円。その効果を検証したところ…

①実は5億円の経済的損失があり、マイナスだった。

②二酸化炭素の排出量が前年同期に比べて5割以上増えた。

ということがわかったそうな。

…何たるお粗末。

②はわかりやすいですね。高速道路を走る車が増えたわけですから、当然、二酸化炭素の排出は増えます。「時事・教養講座」でお話した「経済>環境」の構図がモロに出てしまったかたちです。

①については、「?」という方も多いと思いますが、新幹線などのその他交通機関の利用者が減ってその損失があったこと、渋滞が相次いで移動効率が悪化したこと、などが要因だそうです。高速道路会社やガソリンスタンドは儲かりますが、鉄道会社や航空会社はマイナスなわけですから、この時点で経済効果はプラス・マイナスゼロなわけです。で、この高速1000円は「多くの人に旅行に行ってもらって、その先でお金を使ってもらおう」という企画なわけですが、渋滞のために車に乗っている時間が増えたためにお金を使う時間が少なくなった、とのことらしい。だったら、新幹線でさーっと目的地まで行ってもらって、そこで十分にお金を使ってもらった方が良かったということなのでしょう。その結果が、経済損失5億円だそうです。

…本末転倒。そもそも経済対策だった政策が経済損失を生み、かつ、環境に対して大きな負荷もかけた。一体、何のための政策だったのか…。

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2 コメント

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お粗末さまでした。 (こっくん)
2009-08-09 17:35:56
給付金もお粗末だったけど、こっちもお粗末でしたねぇ…

あ、前半戦おつかれさまで~す。僕は昨日からやっと夏休みでございます。

予告通り、11日の授業終了時間ごろに小田原校に出没しま~す。神奈川なのにアウェーなところではありますが…

はいはい、赤じゃなくて白のほうを持っていけばいいんでしょ?(笑)
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2009-08-10 10:40:17
夏休みが昨日(一昨日)から?!いや、よく勉強させる大学ですなぁ。ワタクシの母校であるW大では考えられぬ事態です。

11日ですね。了解ですー。お待ちしていまーす。小野○さんはおりますよー。
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