小論講師の徒然草

大学受験予備校で小論文を教える者が日々思うところを徒然に…。

秋の受験生へ

2008年10月18日 02時52分00秒 | 大学受験全般・勉強法・ガイダンス
私自身の経験からも、秋は受験生にとって一番しんどい時期ではないかと思います。入試という出口(ゴール)がなかなか見えず、かつ、十分な手応え(≒成績)が感じられず、不安になる時期のはず。でも…

それはみんな同じなんです。

この時点で合格水準の学力がある受験生なんてまずいません。大学入試を含め、試験というものは、同じような学力水準の人たちが集まって、スレスレの勝負をするものなのです(そりゃ中には記念受験のような人もいますが、ここでは割愛。本気で合格したい人に照準を合わせて話をします)。試験の数ヶ月前から合格を確証する人なんていません(いたとしたら勘違いの場合も多い)。不安の中、不安を解消するために勉強して、それでゴール前でラストスパートして、何とか「間に合って」合格する、これが試験です。例えるならば、多くの人が水面に顔を付け、最後まで顔をあげずに我慢したものが合格する、そういうもんです。

成績が伸びず悔しいなら、あるいは、不安でどうしようもなかったら、泣いたっていいんです。先生や先輩に話を聞いてもらたっていいんです。

でも、ひとしきり泣いたら(あるいは荒れたら)、冷静になりましょう。いったん水面から顔をあげたわけですから、大きく息を吸ってもう一度水面に顔を付けるのです。で、以下のことを考え、実行しましょう。

「今、一番自分がわかっていないことは何か?」

英語の整序問題ですか?古文の主語の識別ですか?数学の漸化式ですか?

できないことをできるようにするから点が伸びる。これは試験の鉄則です。ふと冷静になったら、一番できない分野を意地でもできるようにしましょう。それができるようになったら、二番目にわからない部分を補強しましょう。

不安を解消するために、1つ1つ不安な部分を解消していくんです。合格する自分をイメージして、今日なすべきことに没頭してください。そうすると、だんだん「強く」なります。

みーんな、不安なんです。でも、みんな頑張るんです。だから、頑張れ!

…眼科医からPCと格闘してはイカンと言われているものの、今日はこれをどーしても書きたくなったので、久しぶりに長い記事を書いてみました。目が痛いですが、まだまだ仕事が…。小田原添削メンバーの鳥○がどうしても添削用資料が欲しいというので、これからそれを作ります。鳥○なら、そんなもんなくても大丈夫だと思うんだけどなー。しょーがないなー、作ってやるかー。

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2 コメント

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Unknown (O)
2008-10-18 09:29:29
そうそう、ほんと共感します。
できることを確認するだけじゃなくて
できないことをできるようにするのが、
一歩前へ進む術なんですよね。

私には数学っていう鬼がいましたから、
泣いたり荒れたり愚痴ったり・・・よくしてましたねー はた迷惑な存在でした(笑)。
でもできない→できるの感動が感じられるとだんだん楽しくなってきたり。
逆に、やらなきゃ何にも変わらないんだなー
って開き直って現実と向かい合ってみたりしながら、勉強してた覚えがあります。

経験者としては、わかんないことを具体的に書き出して見えるところにおいて、
できたら線で消していくのがお勧め。
終わると爽快な気分になれますよ☆笑

長文コメントになりましたが受験生へのエールを重ねたくて^^


みんながんばれー!!
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 ()
2008-10-19 03:55:40
具体的に書き出す、というのはいい方法だねー。受験生も実践してみるといいと思う。

Oみたいな受験生をたくさん指導できれば、ホント予備校講師冥利に尽きるのだよね。

素敵なコメントをありがとねー☆
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