五大力船と呼ばれる廻船があった。辞典には「江戸時代、主として関東・東北で、比較的近距離の海運に用いた百石ないし三百石の荷船。江戸・木更津間に就航した木更津船はこの船を主用した。」と説明されている。北斎の描いた「上総ノ海路」の船は、この木更津船とされる。精巧に描かれた船の側面に開いた窓からは乗客の頭が覗いている。富士よりもこの船のほうがが主役の一枚。海の描き方にも特徴が見える。富士を望む水平線が大きな弧を描くように表現されている。
30秒の心象風景13890・上総ノ海路~富嶽三十六景~
https://youtu.be/qDmZRZULIxo
30秒の心象風景13890・上総ノ海路~富嶽三十六景~
https://youtu.be/qDmZRZULIxo