神社の境内や参道に見られる石造の灯籠。基壇の上に何段もの台座を置き、その上の受台に載せられた竿は火袋を頂く中台をささえる。そして最上部は宝珠を載せた傘になっている。常夜燈はその名の通り、一晩中火を点していたのだろう。江戸時代以前に明かりといえば菜種油などに火をつけていたもので、一晩中誰かが管理しなければ維持できないものである。それこそ油断すれば消えてしまう。夜の明かりというものが貴重だった時代、燃料となる油も貴重なものに違いない。常夜燈は今の街灯とは比べものにならない特別な意味もあったのではと思う。
30秒の心象風景12522・明和の常夜燈~伊弉諾神宮~
https://youtu.be/ONShbt_LXn4
30秒の心象風景12522・明和の常夜燈~伊弉諾神宮~
https://youtu.be/ONShbt_LXn4