新宿ピカデソー

「少年メリケンサック」（2009年 日本）

創刊して１年半のマンガ誌「少年メリケンサック」。女性でありながら酔った勢いで６人を殴り執行猶予中の編集長（宮崎あおい）は、今日も部下である編集者を殴っていた。ほめては殴り、けなしては蹴る。どちらにせよ痛みを伴う絶望的な職場に、退職希望者（ユースケ・サンタマリアほか）は列をなし、まるで開店直後のＨ＆Ｍだった。しかも、先週号の売り上げは５部。このままでは廃刊だ、とさすがに焦る編集部員たち。そこで、ライバル誌である「少年ジャンプ」の「友情・努力・勝利」に対抗するキーワードを考えようと、会議が開かれる。６時間に及ぶ会議の末、決まったのは「暴力・制裁・とどめ」。そんな力まかせの編集方針も知らずに転職してきたのは、大銀行をリストラされたエリート課長・吉川（佐藤浩市）だった…。最後の２分で15人が死ぬ、衝撃のラスト！【上映時間 ５時間40分】