寒いし 寂しいし

　　　「もー春や

　　　　　　春になったんや」

完全に思い込んで　大阪に行ってきましてん。

息子の高校の懇談会でしたので・・・

寒い・・・

寒い・・・

心が寒いのかと思ったら、なんと　身体も寒くて

春だと思い込んで　かなりの薄着で出かけてしまった完全な判断ミスでした

 

中高一貫校に通っている長男ですが、

若くてフットワークの軽そうな中学校の先生に比べて

高校の教師陣は　かなりのベテラン風でした。

次々　ご挨拶いただいても　皆さん一緒に見えちゃうというアクシデント

担任の先生も　この道30年以上とか・・・。

 

その担任と、校舎の入り口で出会ってしまい、教室に入るまでの道程で

　　「彼は　おうちでもあんな感じですか？」

にこやかに　さり気なく質問されただけなのに

とてつもなく慌てて、汗がにじんで、動悸までして、完全に挙動不審になってしまった理由が

自分でもまったくわからないのです

けったいなお母さんだと思われただろうなぁ・・・

 

しかしながら、

「あんな感じ・・・」

「あんな感じ・・・」

　　　　　　どんな感じーなんだろうか・・

怖くて聞けない　敵前逃亡罪　前科５犯。

 

現状の良いところ、これからの課題、様々アドバイスを頂いて、

来年にある　文系・理系のクラス替えを目前にして

どこの大学に行きたいか、ではなく　

10年後になっていたい自分を仮定して　そこにたどり着くために直近３年をどのように過ごすかについて

子供と考えましょう。そこまで導きましょう。

とのこと。

　　　簡単に仰いますが　難題でございますー　

 

本人の意思が最優先ではありますが、お母様のお考えは？と問われて、

息子の将来の職業について　何かを熱望したことのない私は

　「・・・」

お恥ずかしいことに　答えに窮してしまいました。

よそのお母様は、わが子にこのような職業に就いて欲しい、と具体的な目標をお持ちなのでしょうか。

いつか　寝食忘れて打ち込めるものに出会えますように、とは思ってはいるのですが・・・。

 

見栄をはっても　先生はお見通しだと観念しましたので

「自分はこのために生まれてきたのだと　使命を感じて日々取り組める職業に就いてほしい。

あなたがいてくれてよかったと　世の中の　小さくても役にたてるような・・・

漠然としてすみません。」

率直な言葉でお伝えをしました。

 

自分が「やるぞ」と決めたことしか　やりませんもん。

誰の言うことも　聞きませんもん。

それに　彼の人生ですもん。

 

それでも、

親が何を望んでいるのか、を子供に伝え続けてください、と先生に言われました。

親の意思を、

世の中の役に立つ大人になりなさい、と伝え続けていくことが大切だと。

 

世間には　息子をはじめ私も知らない職業がたくさんあると思うのです。

できるだけ　「世間」とか「社会」を垣間見ること、それが　今の息子には一番必要なことだと思いました。

まずは知ること。

すべてはそこから始まると思うので。

 

ちょっと前まで、早く大きくなって欲しいとか

手がかからなくなって　楽になりたいなんて真剣に思っていたのに

いつのまにか、母の仕事は　耐えるだけ、みたいになっちゃって

将来を見据えた進路を選択する局面に立つことになるなんて・・・

 

うれしいような、寂しいような

なにより不安な

そんな週末でした

 

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