3連休のメインイベントは藝大美術館で催されているシャガール展へ出かけたことでした。
上野駅を降りたらいつも以上の人出でギョっ(笑)
でも、動物園の入り口を過ぎたら人影もまばら。
初めての藝大美術館はこぢんまりした美術館。
シャガールの人生を辿りながら彼と密接な関係があったというロシア・アヴァンギャルドの作家たちの作品も紹介されています。
ロシア・アヴァンギャルドという言葉も初めてだし、ナターリヤ・ゴンチャローワ、ミハイル・ラリオーノフという作家も初めて。
驚いたのは同じロシア出身のカンディンスキーの作品、抽象画しか見たことがなかったのですが風景を描いたものがいくつか。
公式HPでいくつか展示作品が紹介されているのでご覧になってみてください。
とても温かみのある作品が並んでいます。
シャガールは生前
「私がロシアで描いた絵画が、ヨーロッパの画家の作品の隣に展示されるのは奇妙なことでしょう。
私の作品は、むしろ20世紀初頭のロシア美術のための美術館に展示されるべきものなのです」
と話していたそうですが、その夢を実現する展示を目指したとのことです。
NY・メトロポリタン歌劇場での「魔笛」の公演の舞台美術、衣装の下絵の数々も素晴らしく
舞台の様子は写真から想像するしかありませんが「魔笛」について全く知識がないにも関わらず
こんな舞台、観てみたいなぁと思いました。
今まで、シャガールの絵っていろんなものがいろんなところに浮遊してて不思議に思っていましたが
この展示を観て、故郷や愛した人々や心にいつもある大事なものを描いていたんだなぁと。
さて、この後は駅から来る途中の看板で知った国際子ども図書館での「絵本の黄金時代」に寄ってみました。
1920~1930年は絵本の黄金時代だったという言われるそうで当時のアメリカ、ソ連の絵本が展示されていました。
今の絵本とはちょっと違う大人っぽい感じ。
印刷技術のせいもあるでしょうが、色も落ち着いています。
今の子どもたちが見たらあまり魅力的には思えないかもしれませんが私たち大人にはホッとする感じがあります。
この図書館は明治39年に帝国図書館として建てられ、昭和4年に増築され、かつては国立国会図書館支部上野図書館だったそうです。
その建物を再生・利用したものだそうで東京都の「歴史的建造物」にも指定されているそうです。
だから…
こんな楽しいものも残っているんですよ。「おすとあく」フフフ、これ大好き。
そして次はこれも往きに掲示を見て「時間が合ったら聴きたいね」と話していた奏楽堂での学生さんによるチェンバロ演奏。
いつも外から眺めるばかりで入るのは初めて。
レトロな感じのいい感じの大きさのホールです。
歩き疲れて途中ちょっとウトウトしちゃいましたが(ごめんなさい・涙)
最後のバッハはチェンバロの畳み掛けるような演奏(これ、好きなんです)をしっかり楽しませていただきました。
そして最後に出会ったのは
ジャグリング。
人の背の高さくらいあるハシゴの上でバランスをとりながらジャグリングですよ~!
素晴らしい芸にまたまた拍手。
シャガールが目的で出かけたのですが予想もしなかった素敵なものにたくさん出会えた盛り沢山の1日。
心いっぱいになって帰路に着いたのでした。