私は地方公務員として、35年働きました。
採用されてすぐの仕事は、「憲法を守ります。」という書類を書くことでした。
そのことは、今も行われているのでしょうか?
ラサール石井さんの「東憤西笑」です。
憲法記念日に、憲法9条を変えて戦争のできる国にしたい与党と「ゆ党」がうごめく不気味
5月3日、有明防災公園で行われた護憲集会には3万2000人が参加した
5月3日は憲法記念日。毎年憲法論議が盛んになる。今年はとくに、自民党がやりたくて仕方がない憲法改正。それを推し進めたい側の意見が目立った。考えてみれば憲法記念日に改憲を考えるのは、お父さんの誕生日にお父さんを取り換える相談をしているようなもので、不謹慎な話だ。
与党とその周りにまとわりつく「ゆ」党の皆さんがとくにうるさい。9条を書き換え、基本的人権をなくし、緊急事態条項を取り入れ、要するに日本を「戦争のできる国」にしたい人たちだ。
国民民主党の玉木代表は「安全保障を議論するのは、どういうときなら戦争していいんだということを国民と共有するプロセス」などと言い出した。おい、おい。おい!日本は戦争を永久に放棄してるんだぞ。もう改憲されたみたいに言うな。
そして彼は、衆議院が解散した直後の災害や有事が起こって選挙ができない時のための、前議員の任期延長を主張する。
だが、現在は「参院緊急集会」という制度がある。これは先の戦争で、衆院が任期延長により真珠湾攻撃などの権力乱用をした反省を基に作られた制度で、衆院がない間参院が機能するものだ。
政権が国民に信を問うために選挙を行うのなら、何かしら問題があったはずだ。その政権が有事だからと、そのまま居座るのは危険な話だ。だいたい長期間、日本中で選挙ができないなどというのはどんな有事だ。ゴジラが日本を縦断したのか。
維新の音喜多議員は「緊急事態条項は強権的なイメージを持たれがちですが全くの逆。権力者の暴走を防ぎ、国民の権利を守るために極めて重要」と言ったがこれこそ全くの逆。デタラメだ。過去にドイツはこのためにヒトラー政権が生まれた。
維新の馬場代表は「我が国の手足を縛ってきた現憲法」と言った。この人は何もわかっていない。憲法が縛るのは時の政権だ。
子供たちに出される憲法の基本クイズがある。「憲法を守るのは誰でしょう?」答えは「国民」ではなく「権力者」だ。立憲主義とは「政治権力が憲法によって実質的に制限されなければならないという政治理念」だ。
憲法第99条には「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」とある。
改憲ではなく憲法を守らねばならない。
そもそも法律も守らない裏金泥棒集団が、戦争のできる国にしてまた一儲けしようとするために改憲するなどチャンチャラおかしい話なのだ。
でした。
【子規365日】■5月14日
蓁々(しんしん)たる桃の若葉や君娶(めと)る 1892(M25)年
夏井いつき【子規365日】朝日文庫
夏目漱石の結婚おお祝いに贈ったはいくです、イメージ(明治の花嫁)
《若葉》の俳句
何の若葉というほうが、明瞭だが、これは総じていう場合である。朝緑の葉の光沢ある色感が
主眼。個々の葉のきらめき。
・富士ひとつ埋みのこして若葉かな 蕪 村
・消炭(けしずみ)の庇(ひさし)にかわく若葉かな 一 茶
・雪嶺の麓に迫る若葉かな 泊 月
横田正知編「写真 俳句歳時記 夏」現代教養文庫 より
西 逈さんのコメントです。
《憲法十七条 (西 逈)
憲法の改正は必要です、9条は理想に過ぎません。もし中国やロシアが攻めてきたなら、命を賭けて日本を守らねばなりません。それには武器が必要なのです。正当防衛まで、神仏は禁止していません。ただ、敵を殺すのではなく、敵を倒すと思って闘ってください。同じ罪でも、軽くなります。しかし宗教者としては、理想は理想として、9条は残していただきたい。私としては、聖徳太子の「憲法十七条」こそ、平和な憲法と考えていますし、日本の民主主義の基と信じています。》