お叱りを受けることを覚悟して書くと
今読みかけた「女人源氏物語」(瀬戸内寂聴 集英社文庫)の主人公 光源氏は「Don Juan」
日本語では、英語風に「ドン・ファン」かイタリア語風に「ドン・ジョヴァンニ」( Don Giovanni)。
若い頃に、与謝野晶子の現代語訳(分厚い角川文庫)をどこまで読んだか覚えていない。
最後までは読めず、放り出したに違いない。
来年の大河ドラマのテーマなので、少しかじろうと読み出しました。
でした。
谷口 幸璽さんのコメントです。
《夕顔 (谷口幸璽)
浅草の雷門を南に下ると、永住町。今はもう無い町名ですが、そこの最尊寺の御住職だったのが、永六輔さんの御尊父=永忠順さん。ちょうど俳優の笠智衆さんを江戸っ子にしたような御仁。大変な下町の知識人で、あの『源氏物語』を現代語訳しようとされてました。多くの文人たちが挑戦されてますが、それでは満足できなかったようです。よほど仏教に造詣が深くないと、『源氏物語』は読みこなせないとか。 昔、北海道の親戚が、ぽつんと言ったことがあります。「お前の母親は[夕顔]のような人だったよ」と。「前の世の契り知らるる身の憂さに 行く末かねて頼みがたさよ」。私が三歳の時に、二十五歳の若さで亡くなった実母でした。》