私の悪癖は、気に入った本を読み続けることです。
時代小説 鬼平犯科帳や剣客商売、これは男性の作品。
女性の作品は、髪結い伊三次捕物余話や御宿かわせみ。
平岩弓枝さんのドラマは、「旅路」と「女と味噌汁」。
前者は日色ともゑさんが出、後者は池内淳子さん。どちらも見たことを覚えています。
「御宿かわせみ」は、図書館で借りた第1巻目から明治期の最後まで読みました。
テレビドラマとして真野響子作品を見ました。
「御宿かわせみ」は、小さな喜怒哀楽をくりかえしながら平凡に心豊かに生きていると
寄稿者の諸田玲子さんは、書いてらっしゃる。そうだそうだそうなんだと今更ながら納得した次第です。
でした。
「御宿かわせみ」の舞台が大川(隅田川)なら、川開き・花火ですよね。
《川開》の俳句
・夕飯や花火聞ゆる川開き 正岡子規
・きんつばの薄皮淡し川開 藤田湘子
・水わたる月のあゆみや川開き 水原秋桜子
合本 俳句歳時記 第3版(角川書店) 他を参考にしました。
谷口 幸璽さんのコメントです。
《時代小説 (谷口幸璽)
女流作家、私は杉本苑子さんの連載「穢土荘厳」を担当していました。光明皇后・聖武天皇の御代、藤原一族による陰謀、大仏開眼を描いています。また、東啓三郎や堂昌一といった癖の強い挿絵画家とも交流させていただきました。堂先生曰く、「女房は、女のことに関しては一言も文句を言わなかった。感謝している」と。そう云えば、最初は赤坂、次に神楽坂に引越し、そして辰巳へ。いずれも芸者で名高い処である。奥様は三味線を教えておられ、赤坂に画稿を取りに行くと、三味の音が聞こえていたものだ。いつも、さっぱりとした和服を召され、さばけた奥方でありました。》