毎夕毎夕「ひよっこりひょうたん島」の放送は、ほんと楽しかった。
生の楽しさを求めて、近くの「さんくす寄席」か雀さんの一門会「梅田にぎわい亭」の通ってます。
しっかり笑いたい。
<コラム 筆洗><苦しいこともあるだろさ/悲しいこともあるだろさ/だけどぼ…
<苦しいこともあるだろさ/悲しいこともあるだろさ/だけどぼくらはくじけない/泣くのはいやだ笑っちゃおう>-。1964年の放送開始から60年となるテレビ人形劇「ひょっこりひょうたん島」の主題歌で作詞は井上ひさしさんと山元護久さん
▼歌詞と、井上さんが笑いにこだわった理由が重なる。人はいつか死んでしまう。そういう人の悲しい運命を忘れさせ、運命に一瞬でも抵抗するのが、笑いであり、笑いを作ることは「人間の出来る最大の仕事」だと書いていらっしゃる
▼井上さんの故郷、山形県の「笑っちゃおう」の試みはうまくいくか。山形県議会が県民に1日1回、笑うことを努力義務とする条例を成立させた。全国でも初めてという
▼笑いが心身に良い影響を与えることを踏まえ、県民によく笑ってもらい、健康増進につなげる狙いだそうだ
▼意図は理解できるが、条例で笑えと言われて笑えるほど人は器用にできていない。笑おうが笑うまいが、人の自由と考える方もいらっしゃるだろう
▼「笑いは共同作業。人と関わってお互いに共有しないと意味がないものでもあります」。これも井上さん。条例やら「1日1回」やら無理強いめいた言葉が出てくれば、どうしたって笑いは引っ込んでしまうものだ。笑いを求める条例だが、出てくるのは嘲笑や苦笑ばかりならば、健康に良い効果はあまり期待できまい。
でした。
きぬ乃家 布tさんのコメントです。
《笑薬 (きぬ乃家布t)
よくぞ決めてくれました、山形県議会の「笑っちゃおう」条例、努力義務で結構。悲しい時でも鏡の前で、無理にでも笑ってみる、そうすると脳が勘違いをして楽しくなってくる。そうやって生きてきたと、作家の宇野千代さんは仰る。笑うことは人生の滋養強壮剤、四苦八苦の病気を予防する万能薬、即効薬である。しかも何の副作用もなく、一銭もかからない。笑うことだけで、癌や膠原病を克服した人だっている。まさに生薬、いや笑薬である。》