![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/3f/505d3cb9d9c539a5e84ab3dab5ad2a93.jpg)
てきとうな直方体を作って、てきとうな場所に置く、というだけなら、マウスの操作でなんとかなる。
しかし、例えば長さ30cm、断面が4cm×2.4cmの角材を2本、間隔を24cm開けて並べ、
その上に長さ30cm幅8cmで厚さ1cmの板を3枚、2cm間隔で取り付ける…なんてことになると、もうマウスではお手上げである。
そこで登場するのが、オブジェクト編集小窓にある数値入力欄だ。
プリムの位置と、寸法、傾きが、XYZの各座標について表示されている。
プリムを移動・変形すれば数値が変わり、逆に数値を変えると、そのとおりにプリムが移動・変形する。
これを使えば、ミリ単位の精度でオブジェクトが作れるではないか。
そこで、ハイソなお育ちである上流階級の私に、まっさきに閃いたのが。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/f1/c26b9a0c65607cda5df60cbcddbef59b.jpg)
…ホームセンターなどで980円とかで売られている、安っすいカラーボックスであった。
それでは、この安いカラーボックスを、精密に作ってみよう。
百獣の王ライオンは兎さえも全力で捕えるというし。
出来上がりの寸法は、幅45、奥行き30、高さ90。メインの部材の厚さは1.6cmとする。
両サイド、側板のサイズは1.6×30×90(cm)。
楽勝である。
これを2枚作る。間隔は、
45-1.6×2=41.8(cm)。
プリムの座標はプリムの中心部の座標であるから、1.6cm厚の板を2枚、41.8cm空けて並べるためには、両者の座標は
41.8+1.6÷2×2=43.4(cm)
ということで、43.4cm離れることになる。
ちなみに、作業しているサンドボックスは北極点とか赤道とかにあるわけではないから、「位置」の座標はゼロではない。「212.35、43.27、3.48」といったふうに、そこそこ大きな数値で、だいたい端数もついている。単位はメートル。
すると、1枚目の側板のX座標が212.35なら、2枚目の側板のX座標は
212.35+0.434=212.784(m)
になる。
Y座標はどちらも43.27のままでいいだろう。
地面の高さ(Z座標)が3.48なら、カラーボックスを地面に置くためには側板のZ座標を
3.48×0.90÷2=3.93(m)
としなければならない。
天板、底板、棚板は共通だ。45cmから妻板2枚の厚さを差し引くから、幅は41.8cm。
これらを等間隔に配置する。
その間隔は、
(90-1.6×4)÷3=27.86666…(cm)
割り切れないが、それは折り込み済みだ。
カラーボックスをお持ちの方はよく見ていただきたい。
天板や底板と側板の合わせ目には、1mmくらいの段差があると思う。
これをリアルに再現すれば、
(89.8-1.6×4)÷3=27.8(cm)
端数も消えてすっきりである。
底板は前述のとおり1mmだけ浮かすので、Z座標は
3.48+0.016÷2+0.001=3.489(m)
これに、棚板の座標の間隔
27.8+1.6÷2×2=29.4(cm)
を加えてゆけばよいので、それぞれ
3.489 3.783 4.077 4.371(m)
というZ座標が出る。
4枚ともX座標は2枚の側版のちょうど中間なので、
212.35+212.784÷2=212.567(m)
Y座標は側板と同じ。
最後に、背板となる薄い板を生成し、同じ要領で配置する。
使用した7個のプリムをリンク(グループ化)して、名前をつけて、保存する。
超リアルなカラーボックス、出来上がりである。
…モノが980円なだけに、ものすごい疲労感が残る。
じっさい、しんどい。
とにかく最初から最後まで、電卓と鉛筆とメモ用紙が手放せない。
…ていうか、この算数だらけの記事。
最後まで読んでくれる人、いるんかしらん…。
しかし、例えば長さ30cm、断面が4cm×2.4cmの角材を2本、間隔を24cm開けて並べ、
その上に長さ30cm幅8cmで厚さ1cmの板を3枚、2cm間隔で取り付ける…なんてことになると、もうマウスではお手上げである。
そこで登場するのが、オブジェクト編集小窓にある数値入力欄だ。
プリムの位置と、寸法、傾きが、XYZの各座標について表示されている。
プリムを移動・変形すれば数値が変わり、逆に数値を変えると、そのとおりにプリムが移動・変形する。
これを使えば、ミリ単位の精度でオブジェクトが作れるではないか。
そこで、ハイソなお育ちである上流階級の私に、まっさきに閃いたのが。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/f1/c26b9a0c65607cda5df60cbcddbef59b.jpg)
…ホームセンターなどで980円とかで売られている、安っすいカラーボックスであった。
それでは、この安いカラーボックスを、精密に作ってみよう。
百獣の王ライオンは兎さえも全力で捕えるというし。
出来上がりの寸法は、幅45、奥行き30、高さ90。メインの部材の厚さは1.6cmとする。
両サイド、側板のサイズは1.6×30×90(cm)。
楽勝である。
これを2枚作る。間隔は、
45-1.6×2=41.8(cm)。
プリムの座標はプリムの中心部の座標であるから、1.6cm厚の板を2枚、41.8cm空けて並べるためには、両者の座標は
41.8+1.6÷2×2=43.4(cm)
ということで、43.4cm離れることになる。
ちなみに、作業しているサンドボックスは北極点とか赤道とかにあるわけではないから、「位置」の座標はゼロではない。「212.35、43.27、3.48」といったふうに、そこそこ大きな数値で、だいたい端数もついている。単位はメートル。
すると、1枚目の側板のX座標が212.35なら、2枚目の側板のX座標は
212.35+0.434=212.784(m)
になる。
Y座標はどちらも43.27のままでいいだろう。
地面の高さ(Z座標)が3.48なら、カラーボックスを地面に置くためには側板のZ座標を
3.48×0.90÷2=3.93(m)
としなければならない。
天板、底板、棚板は共通だ。45cmから妻板2枚の厚さを差し引くから、幅は41.8cm。
これらを等間隔に配置する。
その間隔は、
(90-1.6×4)÷3=27.86666…(cm)
割り切れないが、それは折り込み済みだ。
カラーボックスをお持ちの方はよく見ていただきたい。
天板や底板と側板の合わせ目には、1mmくらいの段差があると思う。
これをリアルに再現すれば、
(89.8-1.6×4)÷3=27.8(cm)
端数も消えてすっきりである。
底板は前述のとおり1mmだけ浮かすので、Z座標は
3.48+0.016÷2+0.001=3.489(m)
これに、棚板の座標の間隔
27.8+1.6÷2×2=29.4(cm)
を加えてゆけばよいので、それぞれ
3.489 3.783 4.077 4.371(m)
というZ座標が出る。
4枚ともX座標は2枚の側版のちょうど中間なので、
212.35+212.784÷2=212.567(m)
Y座標は側板と同じ。
最後に、背板となる薄い板を生成し、同じ要領で配置する。
使用した7個のプリムをリンク(グループ化)して、名前をつけて、保存する。
超リアルなカラーボックス、出来上がりである。
…モノが980円なだけに、ものすごい疲労感が残る。
じっさい、しんどい。
とにかく最初から最後まで、電卓と鉛筆とメモ用紙が手放せない。
…ていうか、この算数だらけの記事。
最後まで読んでくれる人、いるんかしらん…。
セカンドライフに引き込んだ張本人です。
出来上がりのものだけ見て、あこはどうの、ここはこうして、と言いくさっているけど、裏にはこーんな苦労があったのね~、多謝(m__m)
私はセカンドライフ3日目でオブジェクトを創ることを断念。やっぱ、はんたろうさんに頼んで正解だったわ。これからもよろしくぅ!
これではとてもフクザツな形は作れないので、だんだんと手の抜き方を覚えていますよ。
勿論私はmm単位で合わす方ですが・・・
(つかmmでもずれる場合があるんで、SLの座標精度にはまだまだ不満があるんですが)
本当に、オブジェクトの数値入力の制限にはうんざりしますねー。
これはちょっと古い記事で、その後はもうちょっとマシなものも作ってるんですが、角度のついたオブジェクトで三角関数~無理数が絡んでくると、誤差1mmというのはほんとに勘弁してほしいと思います。
ある程度大きく作ってから縮小するとか、回転するときの相対的な位置に気をつけるとかすれば、多少なりとも精度は上がるように思われます。
これからもよろしくです。