さけださけだ

サケの遡上のニュースが載っていたので、見に行ってきた。

新聞によれば、金沢市内を流れる伏見川に、サケが上ってきているのだという。

なんと、ごく近所ではないか、ということで、見に行った。



伏見川は、金沢市の南部を流れる二級河川だ。
大して広くもなく、好天であればそれほど深くもない。
錦ヶ丘高校の裏手から、国道159号線をくぐって高橋川と合流するまで、両岸に遊歩道が整備されているような、のどかな川だ。

そこに、サケが上ってくるとは。

新聞に書いてあった住所を頼りに、その遊歩道を自転車で下ってゆくと…。



呆気なく見つかった。
住宅地のど真ん中で、たしかに、サケである。
野生のものを、生まれて初めて見た。



ぽつりぽつりと、8頭ほどが、上流を向いてゆるゆると泳いでいる。
小石の多い川底。
このあたりが、かれらの終着駅なのだろう。





伏見川は、自分が知っていたよりもずっと豊かな川だった。