イヤーパッド

4年ほど前に、マイク付きのヘッドホンを買った。
わずか680円だったが、ボイスチャットの音質が良いと友人が驚いていた。

ただし耐久性は値段なりだった。
1年ほどで、プラグの付け根付近が断線した。



買い換えたヘッドホンは、なんと380円だった。
激安である。
ネタになるかと買ってみたのだが、案の定、ボリュームのダイヤルが通常と逆に回るなど、ツッコミどころが満載だった。
そして、頭にかけるつるの伸縮部が、わずか半年でぽきりと折れた。



そういう遍歴を経て、3個目のヘッドホンには、がんばって1,000円出した（おい）。

さすがに、値段がひとケタ違うヘッドホンは長持ちである。

そう、本体は長持ちなのだが。



…イヤーパッドが朽ちてしまった。



1,000円やそこらのガジェットのための交換パーツなど、そもそもメーカーが作っていない。
汎用品はあるかもしれないが、地方の電気屋にはまず売っていない。
ネットで通販は可能だろうが、サイズや規格が合うかどうか、いまひとつ安心できない。



売ってないなら、自作すればいいじゃない。



…というわけで、ありあわせのスポンジを削り出して。



じゃじゃーん。

所要時間、約15分。

荒削りでみすぼらしくなる筈が、パッドがでかく、且つ分厚くなった分、無駄にゴージャスになった気がする。
これでもう、本体が壊れるまでに、イヤーパッドがだめになることだけはないだろう。



…って、あと何年使うんだ、1,000円のヘッドホンを。