仕事場からいちばん近い郵便局に行った。
入口に、何やら張り紙があった。
「移転のお知らせ」という字が見えた。
近くて便利だからそれなりに使っている郵便局である。
妙なところに移転されては困る。
そこで、詳細を読もうと近寄ったところ。
ういーん。
…張り紙が逃げた…。
それは、ガラスの自動ドアに貼られていた。
そのため、近寄るとドアと一緒に戸袋に隠れてしまうのだった。
仕方がないので、一歩下がってドアの閉まるのを待つ。
改めて。
センサーに感知されないように、慎重に慎重に、ナナメから近寄って…。
ういーん。
ぐぬぬ。
いまだ嘗て、これほど読むものを拒む「お知らせ」があっただろうか。
けっこうな手間と時間をかけて、自動ドアは何度も開閉して、やっと全文を読破した。
たぶん傍目には、そうとうな不審者に見えていただろう。
いや違うんだ、私はただ「移転のお知らせ」を読みたかっただけなんだ。
入口に、何やら張り紙があった。
「移転のお知らせ」という字が見えた。
近くて便利だからそれなりに使っている郵便局である。
妙なところに移転されては困る。
そこで、詳細を読もうと近寄ったところ。
ういーん。
…張り紙が逃げた…。
それは、ガラスの自動ドアに貼られていた。
そのため、近寄るとドアと一緒に戸袋に隠れてしまうのだった。
仕方がないので、一歩下がってドアの閉まるのを待つ。
改めて。
センサーに感知されないように、慎重に慎重に、ナナメから近寄って…。
ういーん。
ぐぬぬ。
いまだ嘗て、これほど読むものを拒む「お知らせ」があっただろうか。
けっこうな手間と時間をかけて、自動ドアは何度も開閉して、やっと全文を読破した。
たぶん傍目には、そうとうな不審者に見えていただろう。
いや違うんだ、私はただ「移転のお知らせ」を読みたかっただけなんだ。
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