映画を観た～２５２－生存者あり－～

『２５２－生存者あり－』


災害大国日本を襲う―
巨大台風発生




ストーリー＆解説：関東に直下型地震が発生して数週間後、都心の機能は回復しつつあった。しかし、この地震の影響で海水温度が急上昇、それは巨大台風を発生させ、その脅威が臨海副都心に迫っていた。東京消防庁のハイパーレスキュー隊が必死の救助にあたるなか、音波探索機が高潮による水没で壊滅した新橋の地下から「2、5、2（生存者ありの暗号）」の音をキャッチ。ハイパーレスキューの暗号を知っている人間が地下に閉じ込められているのだ…。

タイトルにある“252”とは、「生存者あり」を示すレスキュー信号のこと。閉じ込められ、救助を求めるときに、2回、5回、2回の順で壁などを叩くことで生存者がいることを伝える信号になっている。大地震、海面の上昇、巨大台風など、予測をはるかに上回る自然の脅威でパニック状態となった大都会。その状況下で、生存者を助け出すために命を賭けるハイパーレスキュー隊の姿を描いたヒューマンドラマだ。地下鉄内に閉じ込められた元ハイパーレスキュー隊員・篠原祐司を演じるのは伊藤英明。一方、生存者の救出に向かうレスキュー隊員・篠原静馬役には内野聖陽。地上と地下、救出する側とされる側のそれぞれの想いが胸に迫る。（goo映画）


【五つ星評価…☆☆☆】


※ちょっと、ネタバレです※



う～ん、災害映画としては出来は悪くはないんじゃないかと。

地下に閉じ込められるその設定は、海底トンネル事故を描いたシルベスタ・スタローン主演の映画『デイライト』を思い出してしまいますね。

ちなみに『デイライト』は、個人的に☆五つ級のパニック映画としてランクしている傑作です。かなりオススメ。

『２５２－生存者あり－』も、迫力があって良い感じだったんだけど、臭すぎる演出がどうしても鼻に付いてしまいます。

すでに語り尽くされていると思いますが、ラストのあれは酷すぎる。

なぜ、子供が泣いただけで、数十人いるハイパーレスキューの救出作業が完全に停止してしまうのか？

伊藤英明はどうやって地下から出てきたのか？

ハイパーレスキュー達はなぜ誰も伊藤に手を貸そうとしないのか？

高潮の海水はいつ引いたのか？

地下鉄の水はいつ引いたのか？

地下の鉄砲水の第２波ってどこから来たのか？

新橋以外の地域の被害状況はどうなのか？

温水は必要なのか？

フジテレビ社屋の破壊は、ちょっと悪意が込められてはいないか？日テレ！？

などなど他多数…。

もう少し疑問点を消化してくれても良かったんじゃないか？

フィクションだったら何でもいいのか？

お涙頂戴もあそこまであからさまだと、さすがの俺も萎えてしまいます。

せっかくのパニック超大作なのに、なんでわざわざクオリティーを下げるような事をするかな。

良かったところは本当に良かったんだよ。

『デイ・アフター・トゥモロー』の二番煎じではありますが、高潮の映像は良く出来てたと思います。

それ以外にもＣＧや、災害描写は面白かったです。

キャストに関しては、“篠原しおり”を演じた子役の大森絢音ちゃんの一人勝ちと言ってもいいです。

可愛すぎです。


画像クリックで大森絢音ちゃんと伊藤英明のインタビューに飛びます。

母親に自分の居場所を知らせようと、人混みで揉みくちゃになりながら必死に笛を吹いている姿に、全員やられるに違いない。

言うまでもありませんが、お涙頂戴の大部分に彼女が絡んでますww

そんな製作者サイドのあざとい演出を考慮しても、やっぱり可愛いもんは可愛いんだ。

きっとこれから仕事が増えるに違いないwww

香椎由宇が演じる気象予報士ですが、よそ様では批判の声が多かったけど、個人的には彼女の存在は大きかったと思いますよ。（温水は絶対にいらない）

ただ、魅力を活かしきれていたか？と言うと、首を傾げてしまうのも事実。

もっと味のあるキャラになっていても良かったと思います。


あ～良い所はマジで良かったので実に勿体無い。

もう少しリアリティーを重視してくれたら、最高の一本になっていたかも。

本当は☆二つで十分ですが、大森絢音ちゃんの名演技に☆一つ追加。







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