垂直落下式どうでもいい話

基本的に凡人以下なので期待しないでよね-=≡Σ(((⊃゜∀゜)つ

映画を観た~チャーリー・ウィルソンズ・ウォー~

2008年05月26日 03時06分06秒 | 映画
チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』を観ました。


自由を追求するための節度はけっして美徳ではない。
正義を追求するための過激主義はけっして悪徳ではない。





ストーリー&解説:下院議員チャーリーは、酒と女が好きなお気楽政治家。しかし、その内面では、平和を愛するゆるぎない心を持ち、ソ連の攻撃に苦しむアフガニスタンを常に気にしていた。国防歳出小委員会がアフガニスタン支援に500万ドルしか用意していない事を知ると、委員会のメンバーである彼は、予算を倍にするよう指示する。そこに、テキサスで6番目の富豪で、反共産主義者のジョアンが目をつけ、アフガニスタンを救うよう彼に訴える。

米ソが対立する冷戦時代、たった一人の破天荒な男が世界を大きく変えていく、国際政治ショー。人生を楽しむのがモットーのお気楽政治家チャーリーが、セレブで反共産主義のジョアンとはみ出し者CIA捜査官ガストと組み、おおらかな人柄と人脈で人類史上最大のプロジェクトを成功させる。一見遊び人だが、実は誰よりも政治家らしい政治家、チャーリーには男も女も惚れちゃうこと間違いなし。主演は、トム・ハンクス、ジュリア・ロバーツ、フィリップ・シーモア・ホフマン。フィリップ・シーモア・ホフマンの化けっぷりに注目。『魔法にかけられて』のエイミー・アダムスの可愛らしさにもため息が。監督は、『卒業』の名匠、マイク・ニコルズ。
(goo映画)


【五つ星評価…☆☆☆☆】


現在、原作を読んでます。

この映画が公開させる前に上・下巻読んでしまおうと思ったのですが、まったく間に合いませんでした…。

今、ようやく下巻に入ったところ。

なかなか読書の時間が取れてません。

1979年、冷戦下にソ連がアフガニスタンに侵攻してきたソ連・アフガン戦争。

共産主義の拡大を恐れたアメリカは、ムジャヒディンに代理戦争をさせ、ソ連にとってのベトナム戦争にしようと21億ドルという巨額をアフガン戦争につぎ込みました。

結果、アメリカはソ連をアフガニスタンから撤退させることに成功し、密かな勝利を手にしたのです。

アフガニスタン侵攻の最中、勇敢に戦うムジャヒディンに感銘を受けたチャーリー・ウィルソン下院議員。

彼は、ソ連の大型攻撃ヘリ『ミル-24ハインド』を撃ち落せる兵器の調達をムジャヒディンが強く望んでいる事を知り(それは食料や医療品など要らないと言うほど)、それに相当する武器を調達するために政治手腕を振るう。

原作と比べると上巻だけしか読んでなくても、大部分がカットされてるのが分かりますが、巧くまとまっている印象を受けます。

原作ではCIA職員はガスト・アヴラコトス以外にも色々出てきたけど、本作ではアヴラコトス以外は顔見せ程度になっています。他にも登場人物は極力削ってありましたね。

これは大正解だと思います。

原作では、まったく頭に入ってこない名前が大量に出てくるので大変なんだけど、その辺が削除されて大変分かりやすい内容になっていました。

ちょっとしたエピソードも会話の中にさりげなく挿入されていて、コンパクト化がなされていましたね。

チャーリーの“飲酒運転当て逃げ事件”は完全無視だったなww

拍子抜けだったのが、パキスタンのジア・ウル・ハク。

僕は見た目、フィデル・カストロみたいな感じかと思っていたんですが、とぼけたおっさんみたいな風体だったからwwwwまぁ、本当にそういう感じの人なんだろうね。

フィリップ・シーモア・ホフマンのアヴラコトスは良い感じだったけど、ジュリア・ロバーツのジョアン・ヘリングは大したことなかったかな。

上巻では、ハインド対策で名前が上がっているのはスイス製の対空砲『エリコン』や、もともと配備していたっぽい『DShK38重機関銃』だけだったけど、下巻では米製携帯型対空ミサイル『スティンガー』の話題が出てくるんだろうね。


まぁ、政治色の強い作品で予告編の雰囲気とは違いますが、面白い作品だったと思いますけどね。

ハインドがアフガンの人々に機銃掃射を浴びせるシーンの迫力は映像として凄かったし、そのハインドやMiG-23戦闘機が『スティンガー』や『エリコン』や『DShK38重機関銃』で撃墜される様子も実際の映像を交えていて現実味がある。


この作戦でチャーリーがしたことは、後にアメリカにとって、世界にとって恐ろしいほどの影響を与える結果になってしまいましたが、ベトナム戦争でソ連の支援を受けたベトコンに多くの米航空機を撃ち落されたお返しに、アフガン戦争ではアメリカの支援を受けたムジャヒディンがソ連の航空機を撃墜しまくったわけで。

アメリカは“ソ連にとってのベトナム戦争”を成就することに成功した。

ソ連を弱体化させることに目が行き過ぎて、イスラム原理主義という新たな敵を生み出す結果になったとしても、当時は大儀のある戦争として突き進んでしまったんだから仕方がない。

その後の事なんて誰にも分かりません。

戦争なんてそんなもんでしょう。

こういった流れを見ていると、本当に戦争はエンドレス。

報復は報復しか生まないんだな~と思います。

色々と考えさせられました。

興味がある人は一度、観てください。
原作を読むのもありです。








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4 コメント

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おぉ~ (miyu)
2008-05-26 21:34:24
そうですかぁ~。
原作を読まれてるのですね。
うんうん、本当これからどうなるか分かりませんものね。
何がどうなるか、今に分かる。
ですものね~。
返信する
ありがとうございます (ハンガー拳法)
2008-05-27 23:25:46
miyuさん

原作クソ長いですwww
でも、下巻はスラッと読めそうな気がします。
これからの世界情勢にも注目していきたいですね。
返信する
こんにちは! (由香)
2008-05-28 09:38:38
お邪魔します♪
原作をお読みなんですね~
それでは、この映画をまた違った目線で観ることが出来たでしょうね~

『共産主義の拡大を恐れたアメリカは、ムジャヒディンに代理戦争をさせ、ソ連にとってのベトナム戦争にしようと21億ドルという巨額をアフガン戦争につぎ込みました』
結局そういう事なんだ・・・というのは、映画鑑賞後に知ったのですが、そうするとチャーリーの立ち位置は何だったのでしょうか?
変なこと言ってゴメンナサイ。
あのお気楽議員一人の意見で、巨額な予算がホイホイでるのが変に思えて・・・
どこぞの思惑があったからこそチャーリーは時の人になりえたのでしょうか?

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ありがとうございます (ハンガー拳法)
2008-05-28 22:39:38
由香さん

>そうするとチャーリーの立ち位置は何だったのでしょうか?

う~ん、難しい質問ですねww
CIAのアフガン作戦って、最初は予算も少なくてムジャヒディンに与えた武器も第一次世界大戦で使用されていたようなアンティーク銃だった。。。という話は映画でもありましたよね(たぶん)
しかも、連携をとるための通信機器もなく、ゲリラ戦で必要な物を全く持っていなかったそうです。
そして、肝心の弾丸も足りていない状況で、ソ連と戦っていた。
チャーリーはCIAの消極的なアフガン作戦を目の当たりにして「それじゃあかんやろ、ムジャヒディンの連中はヘリを撃ち落したいねん」と思い立ち、武器調達の為の資金を集め始めた。という流れだと思います。

まだ、読んでる途中なのでハッキリとは言えませんが、とにかくチャーリーは外交がメチャクチャ巧くて、CIAのアヴラコトスと元グリーンベレーのヴィッカーズが兵器関連のアドバイザー的な部分で活躍したって感じ?

チャーリーの立ち位置かぁ……。うまく説明できませんね

こんなことしか言えなくて、ごめんなさい
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