北岳に初めて登りました。
二俣付近では 秋の花が盛り、稜線では 草紅葉が始まっていました。
夏のうちに もう一度高い山に行きたいと、例年のごとく じたばたとしていたものの
週末の度に お天気は崩れ、そうこうしているうちに8月が過ぎてしまいました。
お休みのとれたこの日も、半日もすると変わってしまう天気予報に一喜一憂しつつ
まぁ 雨は降らないだろうから と、早朝に出かけてきたのでした。
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一日目 広河原6:30-9:05二俣9:30-12:05八本歯ノコル12:20-14:40北岳山荘
二日目 北岳山荘6:15-7:25山頂8:00-肩ノ小屋8:40-10:55二俣11:25-13:25広河原
(お花のある場所では、停滞、あるいはゆっくり歩いています。)
3人(夫、nonnちゃん)
真夜中の2時半頃に家を出て、芦安の駐車場には 4時半過ぎに到着しました。
今日の始発バスは 6時30分ですが、5時40分の乗合タクシーが使えます。
曇っているのか 晴れているのか
はっきりとはわかりませんでしたが
夜叉神峠を過ぎ 高度が上がってくると
ガスが濃くなり、雨も降っていました。
お天気も気になるけれど、車酔いしたみたい
前座席の男性のオーデコロンの匂いがきつすぎる
気持ちが悪い この臭い何とかして~~
まるで拷問のような 時間でした。 はぁ・・・
50分ほどで 広河原に到着すると、とりあえず 雨は落ちてはいません。
相変わらず気分は悪いままだけれど、仕度をして出発します。
橋を渡り、広河原山荘脇から登りはじめました。
白根御池への道を見送って 大樺沢沿いを二俣へ向かうと
明け方までの雨で道はぬかるみ、また川になって流れている場所もあります。
登山道脇には ヤマハッカが群れ咲き、ゴマナも盛り、ノコンギクは咲きはじめ
シラネセンキュウが繊細な白いレースの花をあちこちに咲かせていました。
でも、今年お初の サラシナショウマやキツリフネ、さらには クロクモソウが登場しても
カメラを向ける気にすらならないほどに 気分が悪い。
睡眠不足ももちろんあるけれど、あの乗合タクシーが 。。。。。。
もともと高山病が心配だというのに、こんなで果たして登り切れるのか
不安な気持ちを抱えつつも、とにかく足を出そうと ノロノロ進んでいきました。
( そんなわけで、この間の写真はありません )
出発から 約2時間が経ち、ようやく 体調が回復しはじめた頃
どんよりしていた空も明るくなって、薄日もさしはじめてきました。
そして、またたく間に 待ちかねた 青空が広がりました。
北からの高気圧に覆われた この日の空は、もう秋の色
照りつける日射しに
焼けつくような 強さはありません。
進むにつれて 山が大きくなってきました。
シシウドやアザミなどが あたり一面に咲き広がり
イブキトラノオやクガイソウ、トリカブト、ハクサンフウロなども見えます。
タカネグンナイフウロは、お神輿の姿になっているものもありました。
( こちらのお神輿のほうが 形がいいですね。)
ホソバトリカブト/タカネグンナイフウロ/タカネグンナイフウロ
咲き残りのヤナギランが 青空に映えます
二俣に到着したのは、出発から2時間半後
体調が悪くて 写真を撮らなかったので、標準CT通りに歩けたわけですね。
ここで早めのランチ休憩をして、八本歯ノコルへと向かっていきます。
下から見上げたときには すっかり小さくなったように見えた雪渓も
近くで見ると 思ったより大きく、またその脇につけられた夏道は斜度を増してきて
何度も立ち休みをしながら 登って行きました。
雪渓近くの登山道脇には
ミヤマハナシノブなどのお花が咲き残っていました。
ミヤマハナシノブ/クチバシシオガマ/ミヤマキンポウゲ、ヤマガラシ
お花を撮る度に ザックを背負ったまましゃがみ込む動作は なかなかに辛く
足が止まってはいても トレーニングしているようなもの
疲れてくると 立ち上がるのに 一苦労です。
そして、ようやく 最初のハシゴが登場すると
その後は 延々と続く ハシゴ攻め
でも、簡単に高度が稼げるので、かえって楽でしょうか。
振り返ると、それまで ず~っと ガスの中だった景色がちらっと垣間見えて
登って来た 沢も見えました。
八本歯ノコルに到着すると
左手は八本歯ノ頭から池山吊尾根へ
あら、何を眺めているのでしょう。
なるほど
あれを登らないと、山頂方面が見えないわけですね。
間ノ岳に雲が湧きあがる様子は なんてステキ
そして、先ほど見えていた岩壁を登ると
ここから吊尾根分岐までが 三人にとっては今日一番の難所で
高山に慣れていないためか とにかく苦しい 足が上がらない
穏やかなお天気のおかげで 何とか登れたようなものでした。
吊尾根分岐/分岐から見る山頂方面
トラバース道に入ると あとは北岳山荘まで 緩やかに下っていくだけです。
天気は良く 時間もたっぷりありますが、はたして お花たちの様子は どんなでしょう。
5cm程の小さな小さな リンドウふたつ
あなたたちに会いたかった。
サンプクリンドウ/アカイシリンドウ/ヒメセンブリ
北岳で初めて見つかったという ヒメヤナギラン
とびきり 可愛らしいあなたにも会いたかった。
ヒメヤナギラン/トウヤクリンドウ/イワインチン
これは、キタダケトリカブトでいいかしら
キタダケヨモギって、アサギリソウのこと?
キタダケトリカブト/キンロバイ/キタダケヨモギ
夏の名残りの キンロバイやシコタンソウ、タカネナデシコ、ヒメコゴメグサ
チシマギキョウ、ミネウスユキソウ、イワベンケイなどに挨拶しながら
ゆっくりと進んで行きました。
怖そうかも・・と思っていたこんな場所も
特にどうということもなく通り過ぎ
色づき始めた 草紅葉を見ながら
北岳山荘へ 到着しました。
お花に夢中になっていたためか
少し頭が痛い程度で済みました。
夕刻の風は 秋を感じさせる冷たさで
また、夕日は見ることができませんでしたが
明日は晴れの予報だそうです。
山頂からの眺望を楽しみにして、お休みなさ~い ・・・・・・
~ ~ ~ ~ ~ 二日目 に続きます ~ ~ ~ ~ ~
北岳山荘のこと
一泊二食 7900円、お茶のサービスあり
水洗トイレ (再生水利用、除菌スプレー設置)
宿泊者は、水1L 無料
平日で少ないかと思った山荘の宿泊者は、食堂の席がほぼ埋まるほどの人数で
にぎやか過ぎず 寂しくもなく、心地よく過ごせました。
食事は 味付けもまずまず、野菜も多く、数人でシェアするおかず付き
ご飯が美味しく炊けていました。
お花も随分変わって・・・。
匂い・・・、たまりませんよね。
本人にはいい匂いでも、閉ざされた中でかがされる側には
ほんとに拷問ですね。
こともあろうに、ニンニク臭で、車酔いあります。(>_<)
大樺沢、長かったでしょう。(^_^;)
はなねこさんが北岳お初とは意外でした。尤も、自分も富士山には未踏ですが^^;
青空を見ると気分が良くなるのは誰でも同じですね...気分の悪くなった原因が違うか^^;
さすがに北岳、この時期も花は多いですね。
ヒメヤナギラン(自分はキタダケヤナギランと呼んでいます)も咲き始めていたのですね。
次回はやはり、キタダケソウの時期に行かれるのでしょうね?
それに、少し時期は異なりますがミドリハクサンイチゲなんかもいいですね~(^_^)
何度登っても新しい発見がある大好きなお山で、つい毎年登っちゃいます。
この時期の小さい可憐なお花達も素敵ですが、7月下旬も最高ですよ。
タカネマンテマやキタダケキンポウゲの時期で、キタダケソウも裏側で咲き残ってますし…
トラバース道の花畑もそれはそれは見事なんでぜひ。
Hgさんがおっしゃるようにミドリハクサンイチゲも多いですね(^_^)/
八本歯のハシゴ攻め 堪能してきたようですね。
(*’-’*)アハハ♪
それにしても・・・・
雲はあるけど 夏の青空が眩しいですね
うらやまし~!
もうね (>_<) 最悪な状況でした。
あれで汗かいたとして、本人は平気なのかしら
他人事ながら、今はそれも気になります。(笑)
大樺沢、長かったです。変化のない道ですものね。
はやくハシゴが出てこないかと・・・(^^;
右俣で肩ノ小屋経由の方が、登山道としては面白いかもですね。
そうなんですよ (^^;
毎年6月ごろには今年こそキタダケソウを・と思うのですが
高山病の心配もあってつい二の足を踏んでいました。
この夏は一度 白馬に登ったので
少しは慣れたかとなぁと思って、出かけてきました。
ミドリハクサンイチゲもたくさんあるのですか?
それはもう一度行かなくてはなりませんね。 (^^)
キタダケソウの咲く頃に・・・と思っていながら
Hgさんところに書いたようなわけで、毎年行かずじまいでした。
彩さんが言われるように7月末にも咲き残っているなら
その時期がいいですね。タカネマンテマも見てみたいですし♪
あとは運転手さんをその気にさせるだけですが
これがなかなか手ごわくて・・・(笑)
教えてくださってありがとう。(^^*)
実は、甲斐駒もまだ未踏なんです。(^^;
南アってアプローチが面倒で、つい行きそびれちゃうんです。
ハシゴ攻め、私はけっこう好きです。(^^)v
あのハシゴは全部でいくつあるんでしょうね。
数えてみればよかったわ。
青空になるとやっぱり嬉しいですね。
来週は秋晴れかな♪
北岳はあこがれの山ですが、まだ登ってません。青空が最高でしたね。もうこの時期に花は咲いてないと思ってましたが、まだまだいっぱい咲いてたんですね。
はなねこさんさん、珍しい花はアッキーマッキーさんにお任せして・・・と前回のコメントがありましたが、今回、僕が見てないお花は5つもありましたよ。すごーい!北岳、いつか行ってみたいです。
それにしても、乗り合いタクシーは災難でしたね。山登りにオーディコロンは不要と思いますが、男性も中年以降になると体臭が気になります。僕は毎朝シャワーに入ってますが、その状況だとその男性も夜中に来られて朝シャワーに入れず体臭を気にしたのかもしれませんね。同じ中年男性として一応少しだけ弁護しておきます。それにしても、オーディコロンを山まで持って行くとは考えもつきませんでした。
北岳初めてだったのですね。
高山病大丈夫だったみたいでよかったですね。
昨日BSTBSで北岳やっていて見ていて、
八本歯のコルを登るモデルさん?大変そうで
自分もあそこは死にそうだたなーって思い出していました。
はなねこさん、なんか軽々登っていてすごいですー!
芦安からのタクシー・・・私は毎回必ず酔うんです。
くねくね道を飛ばして走るからだと思うのだけど、
毎回酔って気持ち悪いのでバスのほうが好きなんです。
おまけにオーデコロンの匂いとはキツイ。
なんだかむかむかしてきちゃった(笑)
匂いって自分では気にならないんでしょうね。
それにしても青空の北岳すがすがしくて素敵ですね。
私もまたリベンジしたいです。