忙中閑あり

日々のこと、ぽつぽつと綴っていきます‥

【俳句】チューリップと遠足

2016-04-21 | 日記

木曜日は 『 プレバト 』 の日! 

いつき組の云うところの  プレバト ナイト

Oh yeah ~  

 は

 「 チューリップと遠足 」   

‥さて 、早速 ‥

 

第5位 チューリップネットに上げる女の業 (25点)

      可愛い振りしてSNSのチューリップ

     「女の業」 どういう女の業かほとんど分からない

     説明を聞かないと意味が分からない句は才能ナシ

     字余りになるけど、ちゃんとその女を書く

     「可愛い振りして」みたいな‥

     このセリフの中に 女の嫉妬的根性は全部入る

     「女の業」 → 「可愛いふりして」

     「ネットにあげる」 → 「SNSの」

     「SNSのチューリップ」で映像が確保できる

     こうすればボーンと何人も抜いて上に行ける

     こういう根性を俳句に書こうなんて思う人あんまりいない

 

第4位 春衣赤白黄色僕君色 (30点)

      チューリップ赤白黄色僕君色

         【春衣】 春に着る衣服のこと

     写真を見ているから「チューリップのことかな」と思うけど

     この字面だけ見たら、「赤い服・白い服・黄色い服の人がいます」

     擬人化の発想を、何故 凡人以下の人は喜んでやるのか?

     すぐ擬人化したがる

     擬人化は高度な技、下手な人が手を出すものではない

     春衣 チューリップ

     チューリップ赤白黄色、上五中七、童謡のパクリになっている

     自分の脳みそで唯一考え出した「僕君色」

     恥ずかしいほどくさいセリフが燦然と輝いている

       読み手に誤解をさせない表現を

          「春衣」では読み手にチューリップを連想させることはできない

          読み手の受け取り方を第一に考える

 

第3位 こどもたち笑顔をうかべ母へ花 (40点)

      子ら笑顔母へチューリップの花束

     実はこの句は「言葉の無駄遣い」がたくさん入っている

     「こどもたち」→「子ら

     「笑顔をうかべ」 笑みを浮かべた顔のことを「笑顔」

     笑顔を浮かべるって ‥ どうするんや、お前

     「子ら笑顔」で十分言えてしまう

     本人が言いたかったであろう「チューリップ」が十二分に入ってくる

     「チューリップの花束」

     「明るい声」「色とりどりのチューリップ」「チューリップを差し出す様子」

     17音という俳句の中にパッキングされる

     ここまでやれば才能アリ

 

第2位 初の恋背景染めるチューリップ (50点)

      四歳の初恋笑うチューリップ

     「初の恋」 これが一番いいと思う、本当に凡人

     「背景染める」 凡人が工夫したところはだいたいスベッている場所

     初恋の場面の背景に「チューリップがあるに違いない」

     読み手がいくらでも想像できることを まるで自分が工夫したかのように書く

     この判断が間違っている

     色々な初恋がある、明確に「歳」を書いてみる

     「四歳の」 ここで小さな擬人化を入れる

     「初恋笑う」「チューリップ」

     四歳という具体的な年齢が出ると 周りの光景も立ち上がる

     四歳とチューリップが似合ってくる

 

第1位 チューリップ見ればあの日にリフレイン (72点)

      チューリップ揺れてあの日にリフレイン

     「チューリップ」という季語のイメージが強く支配

     「あの日」は明るい光に包まれた楽しい思い出に違いない

     1か所だけもったいない、説明の言葉が入っている

     「見れば」   チューリップとくれば、それは見ている

     「見れば」の3音を何に使うか、映像に使う

     何か動きがフッとあった瞬間に 自分の記憶をリフレインする

     「見れば」 「揺れて」

     チューリップが一斉に風に揺れる、その動きの中で

     ふと「あの日同じ光景を見たな」とワープする

     これなら完璧

 

そして 、 今回も 特待生の昇格試験がっ!

ワンランク上の 厳しい査定に挑むのはっ!

特待生2級の 梅沢富美男さんっ!

左見右見風を抱くや鬱金香

 おもたげに風を抱くや鬱金香

 【左見右見(とみこうみ)】 あっちを見たりこっちを見たりすること

 【鬱金香】チューリップがの和名

果たして 査定はっ ‥‥‥ 現状維持ーっ!

知識をひけらかして失敗!

「左見右見」「鬱金香」で17音の器が鬱陶しくなている

「風を抱くや」 この擬人化は成功している

「左見右見」も人間のように 右を見て左を見て、擬人化の要素が入ってきている

1句の中に擬人化が2つ入ると重たい 感性が鈍い!

「鬱金香」という和名を敢えて持ってくる場合は、

それに似合う情報がどこかに入っていないとダメ

「何でわざわざ鬱金香にした?」 結論が知識をひけらかした

やわらかく、尚且つ「鬱」のイメージを少し借りる

「左見右見」 → 「おもたげに」

軽やかさ明るさではなく、憂鬱げな重たげな様子

こうやると名人だった


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