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花日和 Hana-biyori

宮沢賢治とユリ・シュルヴィッツ

写真はユリ・シュルヴィッツの絵本『ゆき』と『あるげつようびのあさ』です。

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まだ 紅葉が鮮やかだった、今月はじめ頃。図書館で、宮沢賢治とユリ・シュルヴィッツの本の朗読会があるというので、聴きに行きました。

宮沢賢治は珍しくないけど、わざわざユリ・シュルヴィッツとセット、いうのは珍しい。私にとっては、『おとうさんのちず』『よあけ』『たからもの』などの絵本で馴染み深い作家です。

絵本のほかに、自叙伝『チャンス はてしない戦争をのがれて』という児童書を読まれていました。私は未読です。

シュルヴィッツはポーランド生まれのユダヤ人。幼い頃にナチスの迫害が始まり、父と母と共にロシアに亡命します。本にするのも納得のドラマチックな人生ですね。読み応えもあるでしょう。

朗読は、生まれたときから亡命したときの苦労など、要点だけを少しずつで20分くらいだったかな? 生まれたときから絵が好きで、どんなに辛いときも常に絵を描いて、それが救いになって来たということがわかる、すごく上手い抜き出し方でした。

実際に小学生に読み聞かせたこともあるそうで、こういう読み方もあるのだなと羨ましくなります。

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宮沢賢治は、童話『よだかの星』でした。わたしはこれ、鷹にいじめ抜かれた夜鷹が、追い詰められて天高く飛び去って星になっちゃうというお話…と認識しております。

あんまりにも悲しいので、わたしは読み聞かせには使ったことがないのですが。朗読された方の話によれば、この終わり方が「逆転ホームランだ」という見方をした子がいたとのこと。

で、それに励まされて今回読んでみたそうです。そういうとらえ方もあるのか!と目からウロコでした。

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あといちばん嬉しかったのは、以前いっしょに読み聞かせをやっていた元メンバーの方に、ぐうぜんお会いしたことでした。やっぱり、誰か来てると思っていたわ〜。

 

 

 

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