花日和 Hana-biyori

「正規雇用という雇い方は辞めていくべき」

健康社会学者の河合薫さんが、今朝の「モーニングCROSS」(TOKYO MX)で、「正規雇用という雇い方は辞めていくべき」と主張していました。

今回のコロナ禍で私たちの生活を支えてくれている非正規雇用の人たち(ほとんどが女性)の問題が明確化したと指摘し、「給付金が出たという美談で終わらせるな」という話でした。非正規雇用は正規雇用よりも収入が4分の1、もしくは不安定で、非正規の平均賃金は男性229万円、女性150万円となっています。

そもそも、なぜそんなに日本の非正規の賃金は安いのか。歴史をひもとくと、
・1950年代「臨時工」という安い賃金で働く人達がいて、男性の中の格差だった。
・70年代に臨時工は本工となり、男性格差が解消された。
・70年代にパート=安い賃金で働く女性が増え、男女格差が広がった。
 →女性は家計を担う人ではないので安くていいとされた。
・1980年代男女雇用均等法が施行され、大卒の女性が一般企業で働くようになった。

そこで有名な言葉があって、
「女性活躍ってのはいい時代だね。安い賃金で大学とか大学院でた人たちが働いてくれるんだからね」
という社長さんもいたそうです。そのまま女性が安い賃金で使われることが続いている。

だから河合さんは、
「正規雇用という雇い方は辞めていくべき。ヨーロッパでは厳しく規制されている 。非正規で雇うにはそれなりの理由がないと許されない。パートの賃金が低いということはものすごくおかしいこと。今回でわかるように働く人たちの基幹を成している人達ですから、そこの賃金解消というのは この先長い問題として解消して行かなくちゃいけないと思います。」

とおっしゃっていました。本当になあ。解消どころか、ギグワーカーや業務委託など、状況はどんどん酷くなっているような気がしてなりません。もちろんメリットもありますが、社会保障費の高さに青息吐息の人も多いはず。

ああ政権交代してもっとよい世の中になってほしい。
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