というわけで、とうとう出ちゃいました。産業界(鉄鋼と電力だけですけどね)の反対を押し切って宣言するかどうか注目されてましたが、次々出される大臣級の方々の宣言に押されるように、鳩山さんもついに!
もちろん、「排出主要国(米中など)が枠組みに参加すること」というカッコ付き、前提付きですが、少なくとも自ら先頭に立って、彼らに積極的に働きかけをしていく宣言をしたわけですね。
1990年比で25%削減は、2005年比で30%削減になるそう。前政権・自民党さんの目標は2005年比で15%削減だったので、なんと2倍の努力目標らしいです。
それに対して、具体的な削減目標を示さなかったオバマさん。温暖化経済対策として表明した「スマートグリッド」のプロジェクトも予定ほどは進んでないようです。
(それよりも医療制度改革で支持率が下がっているとか。良い話だと思うのだけど、何故アメリカ国民は支持しないんでしょうねぇ・・・)
今回の25%削減を実現するには、日本でもついに排出権取引が解禁されるでしょう。鳩山さんの学術的専門は、いわゆる金融工学にも近い部分があるらしいので、このあたりは(CDSみたいなことにならないように)しっかり注視していきたいと思います。
いやぁ、たいへんだ。
そういえば、World Wide Views in Japanさんが開催する市民会議が今週末に迫ってきました。
以前こちらでもご紹介したように、この会議は12月に開催される「コペンハーゲンCOP15」に世界の市民の声を届けるという意図で全世界同時開催で催されるものですが、日本では新しい政権のリーダーシップ宣言で何か影響はあるのかしら。
うーん、見た目は特に変わりないようです・・・。
おっ?当日参加者に配布される資料が公開されているようですよ。
以前のエントリーで書いたように、当日会場で議論に参加できるのは、主催者によって選ばれた100名の方のみですし、資料は公開されないのかなと思っていましたが、嬉しいですね。
そんなわけで、さっそく資料の中身を確認すんべと思ったのですが、重たいのか、なかなか開いてくれません(パソコンのメモリが少ないから?)。pdfで41ページほどですが
【追記】昨夜、深夜1時半を過ぎたらようやく開いてくれました。ざっくり内容を確認。IPCCの第四次評価報告書の簡易版になっているようです。
・・・・・
世界共通記者発表資料も公開されていました。これによると、26日の24時間かけて、世界36カ国で会議が行われ、結果は順次公表。日本の結果は26日の午後8時には公表されるそうです。
また、各種映像資料(ビデオ、写真、インタビュー記録)などは、誰でも無料で閲覧、利用できるそうです(http://teknologiraad.surfoffice.eu/)
あと、Webでは一般公募もしていたんですね。残念ながら申し込みは20日で締め切られてますけど。
どちらにしても、当日ワタシは仕事があるので参加できないしぃと思って興味が失せていたのでチェックしていませんでしたが・・・、鳩山イニシアティブ、25%削減宣言でがぜん興味がわいてきました!
何より、どういう方々が参加されるのかは、やはり興味がありますよね。どういうバックグラウンドのある方々が、どういう意見を出されるのだろうか。
(だって、日本の「市民」の代表としての意見ですからね)
この大きくチェンジした方針を受けて、むしろ「市民」はどうブレるのか、いやブレないのか、みたいな揺れが計測できれば面白いのに、みたいな。
って、興味の方向が間違ってますかね・・・
とにかく自由闊達に議論して、嘘偽りない「市民」の意見を期待してます。
今度は入れるように頑張りたいと思います。仕事中なのでずっとは無理ですが。
twitterって携帯で見ることは出来ないんですか?
http://sciencecommunication.blog.so-net.ne.jp/2009-09-24-3
後からでも見られますし携帯からでも見られます.
モバツイッター
http://movatwitter.jp/
●【イベントレポート】World Wide Views in Japan 速報映像 YouTubeにアップされる
http://sciencecommunication.blog.so-net.ne.jp/2009-09-27-14