ある日々

日々思ったこと

ナンセンスな卑屈さ

2012-03-06 22:48:01 | ニュース
駅は全面禁煙…でも駅長室には喫煙所 大阪市営地下鉄(朝日新聞) - goo ニュース

異端な意見であると自覚した上で、敢えて書く。
俺は、この記事(あるいはその内容)、極めてナンセンスという意見だ。

禁煙の方針は、社局が決めたことだから、職員はそれを守るのが当然。
会社や職場の方針を、社員・職員が勝手な解釈で変えていいわけがない。だから駅長の行為は「命令違反という点で」悪い。それはそれで大前提。
だが、そもそも、この「禁煙の方針」は合理的なのだろうか?

「その駅を利用するだけの人間」と「その駅を職場とする人間」で、ルールが違うことは別に異常でも何でもない。立場が違えばルールが違うのは当たり前。それを「身内に甘い」と卑下する合理的理由など何もない。
多くの企業が、社外の人間が社内で写真撮影をすることを禁じているが、仮に社内の人間には写真撮影を許可していたとしても、それで身内に甘いということには成り得ない。単に立場が違うから許される範囲が違うというだけの話だ。

目的が「火災の防止」にせよ「健康増進」にせよ、単に適切に管理された場所で適切に喫煙すれば目的は達せられる話。運転室内での喫煙や、先日の火事の原因となった倉庫での喫煙は、管理されていない場所での、だらしない喫煙だから問題なのであって、何ら「管理された喫煙室」を設けることを否定する論拠にはならない。

別に裏づけがあって言うわけではないが、いつもこの手の記事(とその尻馬に乗って騒ぐ輩)は「公務員や大企業社員は他の人間にヘコヘコ低姿勢であるべき」という「卑屈なコンプレックスの裏返し思想」に思えてならない。マスコミも「公務員や大企業を叩くと溜飲下げて喜ぶ人がいて儲かる」と考えているし、実際、そうやって喜ぶ人間がいる、と思う。そういう下賎な思想にはヘドが出る。

こういうことを言うと「オマエはタバコを吸うのか。スモーカー擁護だ」と言い出す愚か者が湧くことが多いが、俺は生まれてこの方、一本もタバコを吸ったことがないし、むしろタバコに嫌悪感に近いものすら抱いている。だが、非合理的な理由で、他の人間の嗜好を踏みにじる(そんな権利は誰にもないのだが)程、愚かな人間ではないというだけの話である。