ある日々

日々思ったこと

マスコミを盲信する馬鹿ブロガーたち

2007-07-03 13:50:26 | ニュース
女子更衣室侵入と誤認…男性教諭、小6男児に“レッテル”
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070703-00000501-yom-soci

予想通り、マスコミに都合よく踊らされ「クソ教師」と言う馬鹿ブロガーばかりで笑った。先に予想したとおりだ。
連中には、立ち止まって物事をもう一段深く考えてみるという知性も、メディアリテラシーも、欠片もないらしい(苦笑)。

もちろん、考え、情報を集め、検証をしたら、やはり当初の直感通り「クソ教師」という結論になる可能性もあろう。今回の場合は、そうなる可能性の方が圧倒的に高そうだ。
だが、検証して「クソ教師」というのと、マスコミに踊らされ直感で「クソ教師」というのでは、全然意味が違うのだ。

ニュースに脊髄反射的な反応しかできない人が一定数いること自体は仕方がない。しかし、「ニュースを疑ってみよう」とか「違う側面から見てみよう」とか「違う見方は成り立たないのだろうか?」とか考える人がほぼ皆無であり、ずらずらと脊髄反射的結論のブログがリストアップされるというのは、ある意味恐ろしい。

先日も取り上げたが、「きけしゃん」というブログ

ヤフーのこの記事に反応しているブログやmixiでの日記群を見る限り,ほとんどの人が記事の見出し通りの事柄を何の疑いも無く受け入れ,それに対して各人が同じような反応をしている.気持ち悪さすら感じる.

とある通りだ。

ちなみに、相変わらず、何を根拠に「事実誤認」としたのかは報道されていない。
単に「事実ではなかった」と書いてあるだけだ。

ではこのニュースの事実確認は

2007-07-03 10:19:44 | ニュース
女子更衣室侵入と誤認…男性教諭、小6男児に“レッテル”(読売新聞) - goo ニュース

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070703-00000501-yom-soci

確かに事実誤認でレッテルを貼るのはいけないよな。それを一番やらかしているのはマスコミだけどな。

で、それを考えると、

女子児童から、「男子が女子更衣室に入ろうとしている」と告げられ、事実を確認しないまま、周囲にほかの児童もいる教室内で、着席していた男子児童の背中にサインペンで書いたA4判の紙を張り付けた。

「事実誤認でレッテルを貼った」という報道自体が、事実誤認でレッテルを貼っているのではないか、という可能性を疑わずにはいられなくなる。実際、この報道からでは、なぜ「更衣室に侵入しようとしたことが事実誤認と分かったか」が全く分からない。教育委員会は単に「不適切な言動」と言っているだけで、事実誤認と認めたとは一言も書いていない。更衣室侵入は事実だったが、貼り紙をする行為のみを「不適切」としただけかも知れない。

また「僕は、女子更衣室に侵入しようとして失敗したおバカさんです」という貼り紙も、長期にわたって「変態」というレッテルを貼られるよりは、敢えて一時「おバカさん」というレッテルを貼ることで、事態を笑い話の方向に持っていこうと配慮した…なんて可能性も想像できる。
あるいは、この少年は虐めにあっていて、無理やり女子更衣室に入らされたということはないのか。

…と、一つのニュースから、いろいろな可能性・仮説を見出すことは可能なのである。

まぁ、おそらく多くのブログが、またニュースの上っ面に踊らされて「クソ教師!」としか考えないんだろうけど(苦笑)。

馬鹿だから分からないだけでは?

2007-07-03 02:06:59 | ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070703-00000005-mai-pol
<久間防衛相発言>言葉に重みなく 「真意」は依然不明確

いや、単に馬鹿には分からないというだけではないかな(苦笑)。
もちろん、先に書いた俺の分析も推察に過ぎないと言えばそうだが、彼の発言を細かく分析し心理を推察しているし、概ね外れてはいないだろう。

「長崎出身の人があんなことを言うなんて」という人もいたが、それは逆だ。長崎出身だからこそ、ああいあ諦観にたどり着くのだろうし、それを口にする資格があるのだ。「あの人の尊い犠牲の上に、今の我々の繁栄がある」なんて、赤の他人が言ったら、それこそ大問題だ。

再度言う。
「原爆投下も、それで戦争が終わったのだから、しょうがないと思う」
「原爆投下への納得いかない思いは今もあるが、『それで戦争が終わったのだから』という頭の整理で、しょうがないと思う」
では全然意味が異なる。

この違い理解できないほど、日本人の「行間を読む能力」が落ちていることの方が恐ろしい。

そして、いわゆる「反戦団体」「反原爆団体」を自称する人々が、極めて好戦的であり、原爆や敵国に対する憎しみを原動力に行動している点も、自己矛盾ではないかと思う。

ちなみに、一部プロガーの中に「日本は加害者なのだから、原爆を落とされてもしょうがない」と言う人間がいた。が、そういう「自虐史観」的な意見は違うと思うし、少なくとも久間の意図は自虐史観にはない。

戦争というのは、歴史の大きな流れの中で語られるべきものであり、近視眼的に「どちらが加害者」「どちらが先に始めた」「アジアの人々に苦痛を与えた」と語るべきものではない。
また、何をスコープ(評価の区切りの範囲)にするかによっても評価は異なる。例えば、原爆投下だけをスコープにして言えば、日本は被害者であり、アメリカは加害者なのだ。「太平洋戦争」をスコープにしてそれに異を唱えるのは自由だが、それなら、「太平洋戦争」より更に大きなスコープで見れば、話が違ってくることも考えるべきだろう。