揚羽より速し吉野の女学生（藤田湘子） 　揚羽より速し吉野の女学生（揚羽速吉野女学...

　　　きれぎれの夢の中へも蛾の翅音（藤田湘子） 　夏の夜である、寝苦しくも蒸し暑い就寝...

　　　揚羽より速い吉野の女学生（藤田湘子） 　吉野といったら桜、桜は女学生だろうか。花...

　　　夏瘦も知らぬ女をにくみけり（日野草城） 　なんだ、眩しいほどの肉体を見せつけやが...

　　　髭の先までごきぶりでありにけり（行方克己） 　髭の先までごきぶりでありけり・・・...

　　　吾が弱気妻が強気や蚊吊草（鈴木鷹夫） 　蚊吊草はどこにでも生え見かける草であり、...

　　　思ひ出し思ひ出し蕗のにがみかな（路 通） 　思い出しながら蕗を食んでいるのか、蕗を...

　　　愛されずして沖遠く泳ぐなり（藤田湘子） ※沖遠く泳ぐ・・・足が地に付かず大量の海水...

　　　草笛で呼べり草笛にて応ふ（辻田克己） 　草笛で呼び応えた相手は仲間（知り合い）だ...

　　　約束に少し間のある誘蛾灯（五島高資） 　女性との待ち合わせ、待つ間にも疼くものが...