最近の若いサッカーマニアでも知らないことが多いし、別に
どーってことないかもしれないが、もし今、君が20代で
オランダやイタリア、ドイツやフランスでさ、偶然に小野が
買い物してたり、カフェでヒデや柳沢、俊介がいて、高原と
レストランで隣同士になったりパリで松井や中田(浩)にサ
インもらったり、ついでにちょっとでも会話したらさ、
なんかファンになる気持ちわかってくれるかな。
まあそんなことがオレにもあったわけよ。
1978年西ドイツ ケルン オレを会話だけでなく
プレーでも熱くさせたプレーヤー奥寺康彦。
現横浜FCのゼネラルマネージャーその人だ。
前の年の77年に1FCケルンと契約した奥寺は
デビュー1年目から活躍し、チームのリーグ、カップ
優勝に貢献していた。ケルンをオレが選んだのは当然
彼の活躍を生でみたいからであり、日本人初のプロ
選手のプレーを焼き付けて自慢したかったのだと思う。
日本人だってサッカーのうまいのがいるんだ。
通用するんだというところを知りたかったし、ある意味
では飢えていたな。
どれだけサッカーが好きで、それがどれだけ友人の輪を
広げる役になってくれても、一度「日本サッカーと選手」
に話題がふられても、誰も名を知らず、なんら誇れる
成績がなかった。
経済的には高度成長が進み、日本の企業がどれだけ進出
しようと、ヨーロッパにおいての日本は自動車や電機メ
ーカーの名前が口にされるだけで人間を語られることは
皆無だった。
そのなかで奥寺は100%ドイツでもっとも有名な日本
の人間で、少なくともケルンやとなりのデュセルドルフ
ではその名は誇りと同意語だったと思う。
シーズン78-79でリバプールを沈めたもうひとつの赤い
軍団フォレストはベスト8でオレのもうひとつのひいき
スイス代表のグラスホッパーにも圧勝し、オレを大いに落
胆させていた。しかーーし、リベンジの時期はやってきた。
われらがケルンが抽選でセミファイナルで天敵フォレストと
戦うことになったのだ。
アウェーでの第1戦、2点を先制したケルンだったが相手は
ホームで40試合以上無敗を続けるイングランドのチャンピ
オンでなんと3連続ゴールを奪って逆転した。
敗色濃厚か!と思われたとき、サイドに現れたのはわれらが
奥寺!ついに日本人として初めてチャンピオンズのピッチに
立った。
その感動は忘れられないね。サッカーの世界でそれも欧州の
最強リーグに所属する日本人っていうだけでもすごいのに、
とうとうヨーロッパのナンバーワンを決める戦いの舞台に登場
するんだからさ。
その感動が覚めぬ間に、奥寺にボールがわたり、そして強烈な
左足が・・・ズドーン!
キーパーのシルトンは飛んだものの(確かボールは弾まずに)
そのままネットへ・・・ほんとかよー
ゴーーールだ!同点だ!ありえないー
決まったよ!リプレイみた!すげー!エトセトラ・・・
3対3!なんかどこかで見たスコアだな。
でもこの試合のスターはジェラードでもドゥデクでもない。
日本のOKUDERA!「オクー」だったぜ。
どーってことないかもしれないが、もし今、君が20代で
オランダやイタリア、ドイツやフランスでさ、偶然に小野が
買い物してたり、カフェでヒデや柳沢、俊介がいて、高原と
レストランで隣同士になったりパリで松井や中田(浩)にサ
インもらったり、ついでにちょっとでも会話したらさ、
なんかファンになる気持ちわかってくれるかな。
まあそんなことがオレにもあったわけよ。
1978年西ドイツ ケルン オレを会話だけでなく
プレーでも熱くさせたプレーヤー奥寺康彦。
現横浜FCのゼネラルマネージャーその人だ。
前の年の77年に1FCケルンと契約した奥寺は
デビュー1年目から活躍し、チームのリーグ、カップ
優勝に貢献していた。ケルンをオレが選んだのは当然
彼の活躍を生でみたいからであり、日本人初のプロ
選手のプレーを焼き付けて自慢したかったのだと思う。
日本人だってサッカーのうまいのがいるんだ。
通用するんだというところを知りたかったし、ある意味
では飢えていたな。
どれだけサッカーが好きで、それがどれだけ友人の輪を
広げる役になってくれても、一度「日本サッカーと選手」
に話題がふられても、誰も名を知らず、なんら誇れる
成績がなかった。
経済的には高度成長が進み、日本の企業がどれだけ進出
しようと、ヨーロッパにおいての日本は自動車や電機メ
ーカーの名前が口にされるだけで人間を語られることは
皆無だった。
そのなかで奥寺は100%ドイツでもっとも有名な日本
の人間で、少なくともケルンやとなりのデュセルドルフ
ではその名は誇りと同意語だったと思う。
シーズン78-79でリバプールを沈めたもうひとつの赤い
軍団フォレストはベスト8でオレのもうひとつのひいき
スイス代表のグラスホッパーにも圧勝し、オレを大いに落
胆させていた。しかーーし、リベンジの時期はやってきた。
われらがケルンが抽選でセミファイナルで天敵フォレストと
戦うことになったのだ。
アウェーでの第1戦、2点を先制したケルンだったが相手は
ホームで40試合以上無敗を続けるイングランドのチャンピ
オンでなんと3連続ゴールを奪って逆転した。
敗色濃厚か!と思われたとき、サイドに現れたのはわれらが
奥寺!ついに日本人として初めてチャンピオンズのピッチに
立った。
その感動は忘れられないね。サッカーの世界でそれも欧州の
最強リーグに所属する日本人っていうだけでもすごいのに、
とうとうヨーロッパのナンバーワンを決める戦いの舞台に登場
するんだからさ。
その感動が覚めぬ間に、奥寺にボールがわたり、そして強烈な
左足が・・・ズドーン!
キーパーのシルトンは飛んだものの(確かボールは弾まずに)
そのままネットへ・・・ほんとかよー
ゴーーールだ!同点だ!ありえないー
決まったよ!リプレイみた!すげー!エトセトラ・・・
3対3!なんかどこかで見たスコアだな。
でもこの試合のスターはジェラードでもドゥデクでもない。
日本のOKUDERA!「オクー」だったぜ。