
3日目の朝も、午前5時に起床。先に起きた母の物音で目を覚まします。
22時に床に入って、夜中に一度目を覚ましたものの、こんなにたっぷり寝たのは久しぶり。家でも休日には昼まで寝ていることがありますが、睡眠の質が違うのでしょう。とても気持ちの良い目覚めでした。
朝の光に包まれた総ヒバ造りのお風呂で温まり、今日も1日のスタートです。
■ 3日目 ■
憧れのヒバ千人風呂・酸ヶ湯温泉
冬の奥入瀬渓流と十和田湖
「新安比ホテル」泊
★酸ヶ湯温泉・・・酸性硫黄泉
★新安比温泉・・・ナトリウム塩化物強塩泉
今日は午前中の観光で、八甲田山の麓にある「酸ヶ湯温泉」に行きました。
これまでの温泉と違って、今度の温泉はいかにも効きそうな硫黄のお湯です。バスを降りると、辺り一面に独特の臭気が漂っていました。
やっぱり温泉はこうでないと♪
ここは「千人風呂」と呼ばれる広い湯船が名物で、何と混浴です。
と言っても、湯船はセンターで男女にエリア分けされていて、脱衣場から湯船の際までは仕切りもあるので、視線が気になるのは湯に入る時と上がる時くらいです。着たまま入浴できる温泉着も売っていましたが、冬場なので湯気も立ち込めているし、湯も濁っているので、タオルで隠すところだけ隠して入りました(笑)
けっこう熱いお湯でしたが、開放感?も手伝って、自由時間いっぱい温泉を楽しみました。
殺菌効果のあるイオウの成分をより皮膚に吸収させるために、入浴後はふき取らずに自然乾燥させると効果的ということで、背中のニキビに効くかも?と思い言われたとおりにしたのですが、そのせいなのか2~3日イオウの匂いが体から抜けませんでした。
温泉の後は、イオウの匂いが充満するバスに乗って奥入瀬へ。
奥入瀬と言えば渓流ですが、この時期は十和田湖の水が放流されないので、ほとんど流れがありません。ダイナミックな眺めがあるとすれば,大きな氷柱くらいでしょうか。
1度だけバスから降りて、観光地によくある●●岩という巨石を見た他は、車窓から雪景色やわずかに流れる滝を眺めるだけでした。
道路傍には低い雪の壁がありましたが、路面は凍結しているふうでもなく、平日だというのにけっこう一般の車が走っています。バスに乗っている間じゅう、すれ違う車を見ると「ああ、自分の車で走ったら楽しそうだなぁ」と羨ましく思いました。バスの高い目線からだと道も景色もよく見渡せるので、そんな想像が膨らむようです。
しばらく渓流沿いを走ると、目の前に十和田湖が見えてきました。
昔、紅葉シーズンに入る少し前にここを訪れた時は、白鳥の乗り物が浮かんでいて、澄んだ水がきれいな穏やかな湖という印象だったのですが、冬場は様子が違うのか、吹き飛ばされそうなほどの強風に湖面が激しく波立っていました。
その波間でひしめいているのは、越冬中の白鳥たち。ツアー客が来ると餌付けが始まることを知っているのか、私たちが動くのに合わせて右から左へと湖面を忙しく移動します。
餌付けが始まると水しぶきを上げてエサの奪い合いが始まり、その様子はまるで池の鯉のよう。風情も何もあったものじゃありませんね(笑)
それでも、野生の白鳥をこんなに間近で見るのは初めてで、私も興奮してシャッターを押しまくりました。
作品になればいいなぁ・・・と思うものもあり、まだここではお見せできませんが、キラキラと輝く水面に浮かぶ白鳥は本当にキレイで、もう今日はここでずっと撮影していたいわ~と思うくらい楽しい時間を過ごしました。
外の風があまりにもキツイので、湖畔の散策も早々に切り上げられ、十和田湖を後にしてバスは今夜の宿へ向かいました。
途中、十和田湖を臨む展望台に立ち寄る予定でしたが、この時期のこのテの施設はどれも休業?というか、雪に埋もれて中に立ち入れないみたいです。
こんなことが道中に何度かありましたが、観光バスの運転手さんとガイドさんは「せっかく来たのだから」と路肩にバスを停めたり減速したりして、何かと写真を撮る時間を作ってくれました。
やぱり、写真はバスの中からではなく、外に出て空気を感じながら撮るのがいいですね。
あの強風のおかげで空は晴れ、こんなにきれいな十和田湖の景色を撮ることができました。
十和田ICから東北自動車道に乗り、今夜の宿のある岩手県の安比へ。
「新安比ホテル」は、24時間入れる強食塩泉の元湯と展望大浴場があり、ちょっぴりバブル期の香りがする大きなホテルです。パンフレットでは展望浴場から遠くの山々や高速道路のジャンクションが見えるようでしたが、やっぱり女湯はそうもいかないのか、窓のほとんどが擦りガラス状の目隠しで覆われていて、湯に浸かった位置からわずか外が覗ける程度。夕刻の眺望を期待したのに、これはちょっと残念でした。
夕食は宴会場で。最後の夜ということで、余興にカラオケが用意されていました。浴衣でカラオケなんていうシチュエーションも久しぶりだったので、私も2曲ほど歌声を披露させていただきました。いちおう年配の方に気を遣って、テレサ・テンの「つぐない」と石川さゆりの「津軽海峡冬景色」を歌ったのですが、何だか場が寂しくなってしまいました(汗)
こういう時のために、誰にでも分かる明るい演歌を2~3曲覚えておきたいものですね。何かいい歌があったら教えてください。
宴会も終わり、部屋に戻って今度は別館にある大浴場へ。ここは創業時の建物が別館になっているタイプで、長く入り組んだ渡り廊下を通り抜けると、ようやく大浴場に辿り着きます。この距離がネックになったのでしょうか?時間が少し遅かったのもありますが、ここでも温泉は貸切状態に。
男湯にも人がいない様子・・・どうせ明日で旅行も終わりなのだからと、エコーを効かせて歌っちゃいました♪
宴会でお酒が入って興奮していたのか、0時を回っても目がさえて眠れないので、3時頃にもうひとつの内湯にも入りました。
結局この旅行中、夜のお風呂では誰とも顔を合わせませんでした(笑)
何だかとても得をしたような気分です。
(3日目終了)
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