
ついこの前、熊本に行ったばかりじゃん!
と言われそうですが、今回のは一人旅だから違うの(笑)
広島駅で見かけた、キャリーバッグを引く観光客に旅心を刺激され、気がつけば旅に出ていました。
私にしては珍しい土日の旅行。
というのも、週末限定でこだま号指定席が半額になる「直前割50」という切符を使ったから。
コロナで落ち込んだ鉄道需要の喚起策として発売された、ネット予約専用の切符です。
これ、近隣県への旅行を促すのには、とても良い施策だと思います。
コロナが終わっても続けてくれないかなー。
車窓から見える徳山コンビナートの風景は、博多へ向かう時の楽しみのひとつ。
こだまだと、徳山駅の停車のためにスローダウンするので、よりじっくり見れます^^
広島から新山口までは、こだま号で約50分。
新山口駅で降りるのは初めてです。
車だと、高速道路を使えば1時間ちょっとで来れる所ですからね。
なお、鉄道を使って島根県の津和野や益田に行くには、ここから電車に乗り換えます。
新山口駅から山口線に乗り換えて、湯田温泉駅に向かいます。
山口線では交通系ICカードが使えないこと、列車内で検札があることなど、色々と驚きです。
なお、山口県内の路線は7割が無人駅で、全国ワースト4位とのこと。
車で移動していたら、知ろうともしなかったことです。
列車に揺られて約20分、湯田温泉駅に到着。
観光地だからなのか、さすがに無人駅ではありません。
旅館やホテル、観光施設などは、ここから10分ほど歩いた所にあります。
まだチェックイン時間には早いので、先にこちらのホテルで日帰り温泉。
ここの温泉は源泉100%かけ流しということで、ぜひ入っておきたかったんですね。
土曜日の午後で多少は混雑もしているかと思いきや、ガラガラ。
まろやかなお湯を楽しみました。
チェックイン時間になり、今夜の宿へ移動。
「女将劇場」で有名なホテルです。
ショーは夜遅い時間から始まるので、明るいうちに散策することにしました。
とは言え、湯田温泉ってあまり行くところがないんですよねー(^^;
とりあえず、以前も入ったことがある中原中也記念館へ。
「君に会ひたい。」という、中也と友人の交流を巡る企画展示をやっていました。
今日は一人なので、じっくり展示を見ることができました。
疲れたので、その向かいにある観光拠点「狐の足あと」に入ってみました。
ブログには書いていませんが、ここには2015年10月にも来ていました。
中原中也のコスプレができるコーナーが2階にあり、そこで写真を撮っただけでした。
せっかくなので、小腹を満たすついでに足湯に入ってみることに。
カフェで注文すると、追加料金を払えば足湯に持ち込んで食べることができます。
街中には無料の足湯がありますが、ここは雰囲気も良く、使い捨てタオルも付き、手ぶらで利用できるので便利です。
見知らぬ人と一緒に足湯に浸かるのは、何となく不潔な感じがして苦手なのですが、ここは別格。
これだけ広くて、しかも源泉かけ流しだから安心です。
本当は湯口に近い所が良いのですが、源泉温度は60℃以上。
他の皆さんはわりと平気そうに見えますが、私が熱さに弱いだけ?
試しに上の方に行ってみましたが、熱すぎて足を浸けていられず、写真の位置まで下がりました(^^;
足湯で休憩している間に、周辺の情報をネットで調べると、近くにこんな場所が。
「温泉舎」という、湯田温泉の源泉をビジュアルで楽しむスポットらしいです。
飲泉ができるようになっていたので、手で湯を受けようとしたら熱ッ!
それでも負けじと掌に溜めて飲んでみたら、かなり強めのゆで卵臭がしました。
飲んでもいいけど、飲み方には注意が必要そうです。
いよいよ見る所がなくなったので、まだ17時を回ったばかりですが、少し早めの晩御飯。
こちらで山口名物をいただくことにしました。
まずは、瓦そば。
かなり以前に食べたことがあるのですが、食べた店が悪かったのか味がいまひとつ。
その印象もあって、長く口にしていませんでした。
ところが、どうして!こんなに美味しかったの??
食べているうちに、焼いた瓦の上でお焦げになる茶そばが、これまた最高!
私の味覚が変わったのか、それともこの店が当たりだったのか、とにかく美味しかったです。
そして、美味しいと物足りなさを感じるんですね(笑)
もう1品食べたくなり、ふくの唐揚げを注文。
車で山口へ行く時には、よく美東SAで食べていました。
お刺身よりも、こちらの食べ方の方が好きです。
たったの2品ですが、あれで私のお腹は十分に満たされました。
それよりも、よせばいいのにノンアルではないビールを飲んで、かなり酔ってしまいました。
歩くと足がフラいて危ないので、道すがら見つけた足湯で休んでいくことに。
温めるのは余計に危なくない?
日が落ちると気温も下がってきたので、頭は冷たく足は温かくていい感じ。
この辺に住んでいる人は、いつでも好きな時に足湯を楽しめるのかー。
ちょっと羨ましく思いました。
酔いが醒めたところでホテルに戻り、内風呂に入って一息ついた後は、お待ちかねの女将劇場!
おひとり様で宿泊できる温泉宿が少ないこともありますが、これがあるから「西の雅 常盤」を選びました。
今年で77歳になる大女将が、ほぼ一人でショーを仕切ります。
舞台を手伝う従業員の皆さんとの対比が、また可笑しくて(笑)
とにかく色々な演目があり、1つ1つが全力投球といった感じ。
どこにそんなパワーがあるのかと思うほど、休む間もなく舞台に立つ大女将。
もういないかと思っていたけど、某国の元大統領が見れて良かった(笑)
それにしても、この分身人形ダンス、けっこう重量があると思うんですよね。
2体でも大変そうなのに・・・
どこかで見たような人たちと一緒に、EXILEの歌に乗せて踊る大女将。
これぞエンターテイメント!という感じで、楽しくって仕方ない(笑)
イナバウアー。(ただし前かがみ)
中国の伝統芸能の「変面」とか。
最後は、大女将の髪を筆にした書道パフォーマンスで終了。
ずっと笑顔を絶やさずに、1時間のショーをやり抜きました。
墨汁まみれの手で、旅館のお土産を紹介するその姿に、神々しささえ感じました。
ネットに上がっている動画を見るのと、リアルで見るのとでは迫力が違いますね。
いいものが見れて良かったです。
手に汗握ってすっかり体が冷えてしまったので、もう一度温泉に入って就寝。
(つづく)
列車の旅も趣きがあります。
奈々さんのフットワークの軽さに感嘆します。
温泉の足湯三昧、羨ましいなあ。
ビールも美味しそうです。
昭和の名残りを思わせる女将さんの芸も
楽しそうですね!
コロナ禍になってから旅行の回数が減っているので、
その反動が来ているのかも知れません(笑)
列車での移動は、近場でも旅感が味わえるので楽しいです。
女将劇場は想像以上に面白く、大女将もパワーに圧倒されっぱなしでした。
大女将には、いつまでも元気で頑張ってほしいと、心から思いました^^