映画鑑賞感想綴

映画館で観た映画の感想です。

『BECK』

2010年09月29日 | Weblog
 ☆☆☆★★(満点5星)

 原作の漫画を全てではないけれど読んでいて
 5~6年前に深夜枠で放送していたアニメも好きで
 音楽を担当していたのが、覆面バンドの
 “ビートクルセイダーズ”だったんですよ!

 これがイメージにピッタリ合っていて
 カッコよかったんです!!!

 だから、これを引きずって観てしまいそうだったから
 観ようか、観まいか、悩んだですが・・・
 もしかしたらアニメを超えるのではないかと
 秘かに期待をして観て来ました。


 観始めたら意外とアニメや漫画とはベツモノとして
 楽しめたような気がします。

 バンドの若い子らも原作のイメージを崩さない感じで
 合っていたように思いますし、周りのチョイ役の
 出演陣の方々がイイ味出していました。
 カンニング竹山さん、中村獅童さん、竹中直人さん
 それに、もたいまさこさん、みなさんちょっとしか
 出てこないのにイイ味出していました。
 映画監督スパイク・リー監督の弟(たぶん)の
 サンキー・リーさんも出ていました。

 重要なバンドシーンもカッコよくて良かったんですが
 音楽がどっかで聴いたことがあるような、
 レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンやリンキン・パーク
 みたいな楽曲がちょっと残念でした。

 でも、コユキのところの演出?は原作に敬意をはらっている
 感じがして、良かったと思います。
 (最後は声が聴けるのかと思ってました。)

『東京島』

2010年09月08日 | Weblog
 ☆☆☆★★(満点5星)

 木村多江ファンとしては見逃せないと思い
 なんたって主演ですから楽しみに観て来ました。

 桐野夏生さんのファンでもあって原作本を少し読んでいたので
 だいたいのストーリーは分かっていましたが、
 最後はこんな風に終わるなんて予想外でした。


 観終わって、女性の強さと男性の弱さというのではなく
 あっけなさを改めて感じて、村上龍氏の本にもあったように
 男は消耗品であること切実に思いました。
 
 「世の中は子宮で回っている」というのを
 どこかで聞いたことがあるけれど、
 まさに、そんな映画だと思います。

 
 映像的に設定的になど、そんな無茶なぁ~と
 ツッコミを入れたくなる場面も多々ありましたが
 でも全体的には楽しめて元気を貰った気がします。

 あと窪塚君の元気そうな姿を久しぶりに観た気がしましたが
 あまり前と変わっていないようにも見うけられ安心しました。
 「GO」や「ピンポン」「凶気の桜」の頃は素晴らしかった!
 復活!ですかね。

 最後に木村多江さん、何かこの作品には合わなかったのでは
 と思ったのはボクだけでしょうか・・・

『トイレット』

2010年09月02日 | Weblog
 ☆☆☆☆★(満点5星)

 「かもめ食堂」「めがね」と好きな作品だったので
 今回も軽~い気持ちで観て来ました。
 
 今度は『トイレット』ですかぁ~
 タイトルだけでも面白そうと興味を引かれます。

 内容的な情報はほとんどなく、タイトルと
 “もたい”さんと外国人3人の家族らしき集合写真の
 ポスターを見ただけで、それで『トイレット』???
 何でしょう?というニュートラルな気持ちで見られました。

 字幕作品というのもあったからかもしれませんが、
 「かもめ食堂」も字幕でしたかねぇ?
 でも前作2本と味付けは似ているけれど
 和食と洋食くらい違う感じがして、
 かつおだしとチキンブイヨンみたいな感じでしょうか
 (変な例えで、ごめんなさい。)

 やはり外国人3人は兄弟で、3人3様のいい味を出していて
 オタクの兄とニートの弟と少しパンキッシュな妹が
 それぞれに色々あって面白かったです。
 そこに、ばぁーちゃん?さすが“もたい”さんです、
 素晴らしい地味な演技が、この作品にはピッタリでした。

 最後の方にはタイトルの意味も分かって来てスッキリしました。
 (TOTOさんの技術が日本のテクノロジーなのかな?)

 餃子を作って食べたくなる映画です!