博士のランダムノート

日本を取り巻くアジアのニュースを厳しい視点から解説。

円借款をせびる有数の援助国・中国

2006-07-24 21:16:45 | 博士兄記事アーカイブ
援助大国・中国に対し強まる欧米の批判


 いよいよ主要8か国(G8)首脳会議開幕。ジョージ・W・ブッシュ米大統領は、ロシアで開催される同会議を前にドイツを訪問。メルケル首相とドイツ北東の町シュトラールズントで会談を行う予定。短時間の会議ではイラン問題、北朝鮮問題が協議の議題となる見通し。




米独首脳
ドイツ・シュトラルズントでプレゼントされたニシンの塩漬けの入った小さな樽(たる)を抱え、ポーズを取るブッシュ米大統領(右)とメルケル独首相(13日)ご愛嬌の1枚。(EPA=時事)両首脳も中国に対する批判を強めている。


 
 G8会議を前にして高まっているのが、中国(中共)による無節操な援助への批判である。わが国に円借款を北京五輪の年まで継続する理由は無い。ここで国際的なコンセンサスを得て、即時中止への足固めをする方途もある。

 筆者がもしも首相であれば、円借款は中共の資金源にしかならず、「こんな横暴に対してわが国が740億円もの資金を提供する理由は無い!」と。無数の人権弾圧、臓器売買の証拠写真をスライドで上映して見せ、配布し、演説したいところ。

 ---------------- -----------------

【参考資料】(以下、引用)

■媒体名: フジサンケイビジネスアイ 2006年7月13日

■記事表題: 債務免除で民主化進める先進国に障壁

■記事内容:

【ワシントン=気仙英郎】世界の資源獲得に躍起になっている中国が、ザンビアやガーナなどの重債務国を含むアフリカ諸国に対して融資攻勢をかけている。インフラ整備と融資、それに石油などの資源獲得を一体化させる狙いだ。アフリカ諸国に対しては、パリクラブ(主要債権国会議)を中心に債務が積みあがるのを控える方向にあるだけに、国際機関の関係者らは、中国の逆行する資源外交に批判を強めている。

 日米欧主要8カ国(G8)の財務相は6月10日、中国代表らを招いた朝食会で、異例の「秩序ある途上国支援」を要請した。

 ▼牽制に対し…
 中国が国内の拡大するエネルギー需要を賄うため、石油を中心とする資源の確保の一環として、主要国から公的債務の免除を受けたアフリカ諸国に対して、安易な融資攻勢に走る事例が目立っているからだった。

 だが、中国はこうした牽制(けんせい)に対して、むしろ、アフリカに対する融資拡大で応じた。温家宝首相は同月17日から24日までのアフリカ歴訪で、ガーナに対して、通信施設整備などに6600万ドルの融資を約束。アフリカ連合(AU)議長国であるコンゴ共和国のサスヌゲソ大統領との会談では、AUに対して100万ドルの援助を約束した。また、産油国のアンゴラに対しては、内戦で疲弊した経済再建を名目に20億ドルの融資を表明した。

 G8が問題視するのは、中国が安易な融資に走れば、債務免除の条件に貧困からの脱却と民主化、経済改革を挙げる先進国の狙いが崩れてしまうからだ。2005年に国際通貨基金(IMF)はアンゴラに対して石油収入を透明にしなければ融資をやめると通告したが、中国が20億ドルの融資に応じたため、アンゴラはIMFの要求に背を向けるようになった。

 中国は、国際社会がダルフールでの虐殺を非難するスーダンに投資し、石油を中心とした輸出の70%を引き受けているだけでなく、武器輸出にも積極的だ。腐敗政権として批判されているジンバブエのムガベ大統領も中国からの投資や融資で政権を維持している。ザンビアではすでに、希少資源であるプラチナの確保のために1億7000万ドルを鉱山開発に投資し、数万人規模の中国人労働者を移住させている。

 ▼責任ある行動
 ガーナやザンビアなどは、G8が05年に、債務免除の方針を打ち出した重債務国の国々だが、中国の最大の狙いは、開発援助を通じた関係強化と資源の確保にある。中国はいまやアフリカ最大の投資・援助国。貿易額でも米国、英国に次ぐ第3位だ。

 IMF幹部は、「先進国は、途上国の債務が積みあがるのを控える方向に動いているのに、中国は、先進国が債務免除しているところに対して、融資攻勢をかけている。中国はパリクラブのメンバーではないから、制約なく融資できる。政治的に無関心を装う中国の姿勢は問題で、大国としての責任ある行動を取るべきだ」と批判を強めている。

(フジサンケイ ビジネスアイ)

(これは誰かさんの記事である)(以上、引用)



最新の画像もっと見る