大阪水曜ほっと集談会一世です。
今日のタイトルはそのまま私の思いです。
先日手のしびれが治らないので専門の病院に行きました。
息子のような若い男性医師が、私の話をしっかりと聞いてくれた上で、
手のしびれには様々な原因がありすぐにはわからないので、検査をさせてくださいと言いました。
とても好感が持てました。
ところで自然災害や事件、事故があると必ずその分野の専門家が現れて憶測であーだこーだと言います。
またネットで検索すればすぐに何らかの答えが出てきます。
同じように心の問題についても宗教家や精神科医、カウンセラーがすぐに答えを出してくれます。
私自身正直に言いますと、このようにすぐに答えを出す、安易にわかったという人間はどうも信用できません。
そういえば、長いサラリーマン生活で必ず何でもかんでもすぐに答えや成果を求めたり、
自分で勝手に答えを出そうとするウザイ上司がいましたね。
知識のある馬鹿とでもいうのでしょうか?
自然災害はもちろんですが、人間の心の問題も安易にわかったというのは危険です。
私たちはメンタルヘルスを目的とした自助グループで活動しているのですが、
必ず悩みに対してそれはこうですと安易にいう人間がいます。
私はいつも心の中でつぶやいているのです。
人の人生を勝手に憶測してわかったというな!
自分は専門的な立場や経験から、こう思うけれどもこの部分はわからないとか、
この部分は、他の方の意見を求めたいとか、
そのような判断の余白を残しておくことはとても大切ではないでしょうか。
医療の分野でもデーター化され、専門的になりすぎてかえって全体を見失うということが度々起こっています。
自助グループで、何よりも大切な事は相手の言葉を真っ白な状態でひたすら聴くことではないでしょうか?
あなたの悩みにすぐには応えられませんが、一緒にかんがえましょうという立ち位置でよいのではないでしょうか?
それ以外に何があるというのでしょうか?
2024/08/29 一世