導入当初、アクセスポイント(AirStation)との接続をWPA暗号化を使って行おうとすると、何度も「事前共有キー」を確認される問題が発生していた。
その結果、無線LAN経由でインターネットに接続できなかったのだが、この状況から脱したのは意外なポイントだった。AirStationの無線モードを、「11g」専用から、「11g/11b」混在モードに切り替えると接続できるようになったのだ。
もちろん、701SDの無線LANアダプタは、ASUSサイトのスペック表で改めて確認しても「11b/11g」の両対応であるから、アクセスポイント側で「11g」だけの通信に限定しても接続できるはずである。試しに、「11b」だけにして速度計測サイトで通信速度を調べると6Mbps程度であるのに対し、「11g/11b」モードだと12Mbps程度まで速度は向上するので、11bで動作しているのではないことだけはわかる。しかし、「11g」にすると、やはりアクセスポイントを見失ってしまう。
原因がAirStationにあるのか、それともeeeUbuntuの問題なのかはよくわからない。同じ事象で悩んでおられる方の、ご参考になれば、との思いで記しておく。
もう一つの問題は、 eeeUbuntuの起動から、接続の確立まで異常に時間がかかることである。以下に、パネルの時計に秒針を表示して、時間を追って確認してみる。
0時17分36秒。
eeeUbuntu起動。接続が開始される。
0時18分30秒。
約1分後、何度も見たことがある「ワイヤレスネットワーク認証が必要です」のダイヤログボックスが表示される。「接続」をクリック。
0時19分38秒。
さらに1分が経過。もう一度、同じダイヤログボックスが表示される。特段、何も変更する項目もないので、また「接続」をクリック。
0時19分51秒。2度目のダイヤログボックスから13秒後。「接続を確立しました」のメッセージが出て、ようやく、インターネット接続が可能になる。接続開始から、実に2分15秒を要している。
AirStation側のログを見ると、何度も接続と切断を繰り返しているようで「wl0: Associate: **:**:**:**:**:**(MACアドレス)」の表示が続いたあと、「Sending discover...count<0>」が3回記録される。この意味は、前者が「電波が不安定などの理由で接続と切断を繰り返している」状態で、後者はDHCPの自己取得に失敗している状態のようだ。
- AirStationのログの意味を解読する際に参考になるサイト
しかし、電波状態は良い上、アクセスポイントに接続している機器はEeePCのみ。また、周辺にあるアクセスポイントとチャンネルはずらしてあり、それほど悪い環境ではないはず。
より快適に使うためには、もう少し研究が必要である。