■今回も更新内容はau版を参照せよ
2020/11/30にドコモ版のXperia 1 II SO-51Aに発売以来通算5回目となるソフトウェアアップデートの提供が開始された。前回のアップデートが2020/10/7だったので今回も約2か月弱の期間が空いている。
ドコモのWebサイトによれば、今回も「品質改善」のアップデートだがアップデートにより改善される事象には具体的な記述はない。2020/11/26からアップデートを提供しているau版Xperia 1 II SOG01のアップデート内容を参照すると「まれに、伝言メモの応答メッセージが相手に聞こえなくなる場合がある。」事象が改善されるという。ドコモ版に同様の改善が含まれているかは不明だが参考にしたい。個人的には伝言メモ機能を使わなくなって久しいので影響はなさそうだ。
2020/12/1からNTTドコモがNTTの完全子会社となり、今後経営戦略が大きく変わっていくことが予想されるが、こうしたアップデート内容告知のような直接ユーザーの目に触れる情報提供が丁寧になる変化も期待したい。
恒例により、更新前後でバージョン情報等を比較しておく。
Androidセキュリティパッチレベルは、更新内容に記載があったとおり2020/9/1から2020/11/1に更新された。ベースバンドバージョンは末尾の数値が08から09にわずかに更新されている。カーネルバージョンに含まれる日付は、2020/8/24から2020/10/23に2か月ほど進み、ビルド番号は58.0.B.8.79から58.0.B.8.95に更新された。
これらを見る限り、今回も小幅な変更であることがうかがえる。
■Google Play システム アップデートとは何か
前回2020/10/7のソフトウェアアップデート時点では、2020/9/1付けだった「Google Play システム アップデート」の項目は、本稿執筆時点では2020/10/1付けに更新されている。手元の記録によれば2020/10/22に「インストールの準備完了」との通知を受信した。このGoogle Play システム アップデートとは何なのか。
調べてみると、Googleが直接配信するAndroidの部分的な更新を行うしくみのようで、Googleが公開している資料によれば2020年10月のGoogle Play システム アップデートでは、プロジェクト Mainline のコンポーネントに関する修正が行われている。ググってみると1つはヒープバッファオーバーフローを原因とする脆弱性のようだが私の知識では中身はよく分からない。名称から当初はGoogle Playのアップデートかと思い込んでいたが、Google Playの仕組みを利用したOSの修正アップデートのようだ。
■次回はAndroid 11へのOSアップデートか?
NTTドコモは2020/11/5にXperia 1 II SO-51Aを含む35機種についてAndroid 11へのバージョンアップを提供することを発表している。
次回のソフトウェアアップデートは1月下旬から2月上旬が想定され、例年どおりのペースであればこのタイミングでXperia 1 II SO-51AにもAndroid 11が提供されるのではないかと予想している。
【参考】
- Xperia 1 II 6回目のソフトウェア更新は「セキュリティパッチの更新」 (2020/12/27)
- Xperia 1 II SO-51Aに2か月ぶり通算4回目のアップデート (2020/10/10)